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放射線科

令和3年6月現在、診療放射線技師10名、看護師6名、受付クラーク3名にて各種画像検査や放射線治療に従事しています。質の高い医療の提供のため各種認定資格の習得にも力を入れています。

業務概要

1.単純X線検査

  • X線が体を透過すると、体の各組織(骨、空気、軟部組織)により吸収されます。透過後のX線の強さは各組織での吸収の度合いによって強弱がでてきます。その強弱を画像化したものがX線写真です。骨などX線を多く吸収するものは白く、逆に空気などはほとんど吸収されないので黒く写ります。
  • X線検査がある方はまずX線受付で受付をしていただきます。

2.X線CT(Computed Tomography)検査

X線管球(X線が発生する部分)と検出器(体を透過したX線を測る部分)が体のまわりを回転し、360°からX線を照射し、体を透過したX線を検出します。検出されたX線をコンピュータ処理をし、画像化する装置をCTといいます。

得られた画像を再構成することにより多断面での観察が可能となります。また、造影剤を使った詳しい検査では、右の画像のように血管などを三次元で表示することができます。
検査時間は撮影部位や造影剤の有無など、検査内容によって多少ばらつきはありますが、10~20分程度です。

3.MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査

CTと同じく断層像を得る装置ですが、原理が全く異なります。MRIは磁場内の核磁気共鳴現象を利用して画像を得ます。MRIは簡単にいうと、大きな磁石による強い磁場と、FMラジオに使われているような電波を使ってコンピュータで多断面から画像を得る装置です。 大きな特徴として、放射線を利用していないので放射線被ばくがありません。ただ、誰でも検査を受けられるわけではなく、以下のような方は検査が不可能か、検査できない場合があります。

  • ペースメーカーや人工内耳、その他体内に金属が入っている方
  • 閉所恐怖症の方など
MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査

MRI室の中は強い磁場が発生しており、金属を持ち込むと強く引きつけられます。そのため、検査前に身に付けている金属(ピアス、ネックレスなど)を外していただきます。また、時計などの電子機器、磁気カードを持ち込むと故障したり、使用出来なくなりますので検査を受けるときには十分に気を付けてください。

4.血管造影検査・治療

肘または鼠径部の血管からカテーテルという細い管を入れ、目的の部位までカテーテルを進め、そこから血管に造影剤を流しX線撮影を連続して行います。撮影した画像をみながら、病変の治療を行います。脳動脈瘤や心筋梗塞など、対象となる疾患は様々です。利点は外科的手術と違い、低侵襲で患者様の負担が非常に少ないので術後の回復が早いことがあげられます。動脈からカテーテルを挿入した場合、数時間は安静にしていただくことがありますが、翌日からほとんどの方は普通に過ごすことができます。

5.RI(Radio Isotope)検査

RIという放射性物質を他の薬剤に標識して血管内に注射したり、カプセルとして飲んで体内に取り込み、体内からでる放射線を専用のカメラで撮影する検査です。検査の種類により、注射後数分から撮影することもあれば数日後に撮影することもあります。また検査によっては体に負荷をかけて撮影することもあります。

6. 放射線治療

治療する部位などにより回数が異なりますが約10~30回程度の治療を行います。通常のX線検査よりも多くのX線を照射しますので、患者様によっては一時的に照射した部分の皮膚が赤くなるなどの副作用が起きる方がいますが、症状がでた場合にはすぐに対処しますのでご安心ください。

7.ポータブル撮影

入院中の患者様で動けない方や状態の悪い方は移動型のX線装置を使って、病室で撮影致します。

○認定資格

第1種放射線取扱主任者・X線CT認定技師・核医学専門技師・放射線治療専門放射線技師・検診マンモグラフィー撮影認定技師・Ai認定診療放射線技師・救急撮影認定技師・画像等手術支援認定診療放射線技師