平成15年度 第3章 研究業績

1. 論文・誌上発表、学会・研究会発表及び講演

(1) 各診療科別発表数

  論文・誌上発表 学会・研究会発表 講演 その他
内科・神経内科 3 5 4 0
精神科・心療内科 1 4 1 0
小児科 0 1 0 0
外科 10 10 3 1
整形外科 3 5 2 0
脳神経外科 0 2 0 0
皮膚科 4 4 2 0
泌尿器科 0 1 2 0
産婦人科 0 5 3 0
眼科 0 3 0 0
耳鼻咽喉科 0 3 0 0
放射線科 2 7 0 0
麻酔科 1 1 1 0
臨床検査科 6 7 1 0
看護科 0 4 1 0
地域医療連携室 0 1 0 0
30 63 20 1

(院内向け発表はのぞく)

※論文・誌上発表、学会研究会の研究業績の収載基準
医師関係の論文、誌上発表、学会、研究会の研究業績の収載に当たっては以下の基準にて記載した。

  1. 年報の期間(平成15年4月~平成16年3月)に本院に在籍していた医師の氏名が記載されているもの。従って、研究業績が本院で行われたものとは限らない。
  2. 講演は、本院に在籍中の発表分とした。
  3. 複数科での業績は、各科別に掲載した。従って、業績が重複しているものもあり、総計も重複している。
  4. その他には、学術論文以外の誌上発表などを含んでいる。
  5. 神経内科は内科に、リハビリテーション科は整形外科に、それぞれまとめて掲載した。

(2) 各診療科業績一覧

【内科・神経内科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. Serum lipoprotein(a) Concentration and Apo(a) Isoform under The Condition of Renal Dysfunction.
    Kuboyama M,Ageta M,Ishihara T,Fujiura Y,Kashio N,Ikushima I
    J Atheroscler Thromb 10:283-289,2003
  2. A case of non-small cell lung cancer with false-positive staging by positron emission tomography.
    Tomita M,Ichinari H,Tomita Y,Mine K,Iiboshi H,Kisanuki A,Shibata K.
    Ann Thorac Cardiovasc Surg 9:397-400,2003
  3. Role of HTLV-1 Proviral DNA load and Clonality in the Development of Adult T-Cell Leukemia/Lymploma in Asymptomatic Carriers.
    Okayama A,Stuver S,Matsuoka M,Ishizaki J,Tanaka G,Kubuki Y,Mueller N,Hsieh CC,Tachibana N,Tsubouchi H.
    Int Cancer 110:621-+625,2004

(学会、研究会発表)

  1. 腎不全患者における血中Lp(a)の特性。
    窪山美穂、上田正人、飯干宏俊、石原旅人、藤浦芳丈、石崎淳三、生島一平、加塩信行
    第100回日本内科学会総会 2003年4月1日、福岡市
  2. 皮下、リンパ節膿瘍を発症症状とした悪性リンパ腫、diffuse large cell type, anaplastic variantの一例。
    石崎淳三、上田正人
    第65回日本血液学会総会・第45回日本臨床血液学会総会 2003年8月28日、大阪市
  3. 腎不全患者における血中Lp(a)の特性。
    窪山美穂、上田正人、飯干宏俊、石原旅人、藤浦芳丈、石崎淳三、生島一平、加塩信行
    第8回Lp(a)カンファレンス 2003年10月1日、京都市
  4. 重傷急性膵炎に対する膵酵素阻害剤/抗生物質持続動注療法。
    落合英志、清原省吾、清水勅君、中平孝明、冨田雅樹、峯一彦、柴田紘一郎、柳重久、上田正人
    第11回宮崎血管内治療IVR研究会 2003年10月25日、宮崎市
  5. 高齢者で発症した免疫抑制療法が奏功したアレルギー性肉芽腫性血管炎の一例。
    小玉剛士、加塩信行、飯干宏俊、生島一平、石崎淳三、藤浦芳丈、石原旅人、川崎由香、東謙一郎、上田正人
    第264回日本内科学会九州地方会 2004年2月7日、福岡市

(講演)

  1. 急性冠症候群とスタチン。
    生島一平
    動脈硬化の予防と高脂血症治療研究会 2003年6月20日、宮崎市
  2. ACSとスタチン。
    生島一平
    南那珂医師会学術講演会 2003年11月14日、日南市
  3. 腎不全における悪性腫瘍と感染症。
    石原旅人
    第10回スマイル会 2003年11月18日、日南市
  4. スタチン治療の効果
    上田正人
    三股内科医会 2004年2月20日、都城市

【精神科・心療内科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 自殺企図。
    長沼英俊
    県立病院共同研究事業報告書 第30集、2003

(学会、研究会発表)

  1. うつ病の診断と治療
    長沼英俊
    第6回宮崎こころのケアを考える会 2003年4月19日、宮崎市
  2. パニック障害急性期の薬物治療成績。
    長沼英俊
    第56回九州精神神経学会 2003年11月6日、久留米市
  3. パニック急性期の薬物治療成績。
    長沼英俊
    第16回日本総合病院精神医学会 2003年11月21日、京都市
  4. パニック障害急性期の薬物治療成績。
    長沼英俊
    第50回宮崎県精神科医会 2003年12月6日、宮崎市

(講演)

  1. パニック障害。
    長沼英俊
    第5回県立日南病院祭 2003年11月16日、日南市

【小児科】

(学会、研究会発表)

  1. Influenzae type b による劇症型髄膜炎の1症例について。
    池田俊郎、黒田直宏
    第55回日本小児科学会宮崎地方会 2004年2月29日、宮崎市

【外科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 癒着剥離法、術中肺胞婁処理法、術中被覆法。
    柴田紘一郎
    pp371-384、臨床呼吸器外科(第2版)(分担)、医学書院、2003年
  2. Prognostic significance of bcl-2 expressin in resected pN2 non-small cell lung cancer.
    Tomita M,Matsuzaki Y,Edagawa M,Shimizu T,Hara M,Onitsuka T.
    Eur J Surg Oncol 29:654-657,2003
  3. Lack of prognostic significance of tumor angiogenesis in resected pN2 non-small cell lung cancer.
    Tomita M,Matsuzaki Y,Edogawa M,Shimizu T,Hara M,Onitsuka T.
    Interactive Cardiovasc Thorac Surg 2:201-205,2003
  4. Distribution of mast cells in mediastinal lymph nodes from lung cancer patients.
    Tomita M,Matsuzaki Y,Edogawa M,Shimizu T,Hara M,Onitsuka T.
    World Surg Oncol 1:25,2003
  5. Pulmonary granuloma possibly caused by staples after video-assisted thoracoscopic surgery.
    Tomita M,Matsuzaki Y,Edogawa M,Shimizu T,Hara M,Onitsuka T.
    Ann thorac Cardiovasc Surg 9:123-125,2003
  6. “The law of 3”:Prognostic parameters for resected metastatic pulmonary tumors.
    Matsuzaki Y,Shimizu T,Edogawa M,Hara M,Tomita M,Ayabe T,Onitsuka T.
    Ann Thorac Cardiovasc Surg 9:290-294,2003
  7. A case of non-small cell lung cancer with false-positive staging by positron emission tomography.
    Tomita M,Ichinari H,Tomita Y,Mine K,Iiboshi H,Kisanuki A,Shibata K.
    Ann thorac Cardiovasc Surg 9:397-400,2003
  8. 乳腺腫瘤を初発症状として発見されたT細胞悪性リンパ腫の1例。
    木佐貫篤、外山英人、井上芳和、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    日臨細胞九州会誌 34:55-58,2003
  9. 肝血管筋脂肪腫の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県医師会医学会誌 27:150-154,2003
  10. 大網に発生したCastleman病の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県医師会医学会誌 27:155-158,2003

(学会、研究会発表)

  1. 肺癌を疑った両側炎症性偽腫瘍の1例切除例。
    市成秀樹、峯一彦、富田雅樹、中平孝明、柴田紘一郎
    第20回日本呼吸器外科学会総会 2003年5月8-10日、東京都
  2. 肝血管筋脂肪腫の1例
    清水勅君、清原省吾、落合英志、市成秀樹、富田雅樹、冨田裕二、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第27回宮崎CT研究会 2003年5月10日、宮崎市
  3. CEAの異常値のみで長期経過した再発性肺癌の1例。
    市成秀樹、柴田紘一郎、峯一彦、冨田裕二、富田雅樹、木佐貫篤
    日本肺癌学会九州地方会 2003年7月11-12日、大分市
  4. Result of surgical therapy for the patient with interlobar pleural invading(P3) lung cancer; Is partial resection combined with lobectomy justified ?
    Shibata K,Tomita M,Ichinari H,Mine K,Matsuzaki Y
    16th Annual Meeting, World Society of Cardio-Thoracic Surgeons-Japan Chapter July 23-25,2003,Aso
  5. 右中下葉SLEEVE切除後の上葉支のスライド型形成術。
    枝川正雄、松崎泰憲、清水哲哉、原政樹、綾部貴典、二宮浩範、鬼塚敏男、柴田紘一郎
    第2回九州呼吸器外科手術手技フォーラム 2003年8月1日、久留米市
  6. CEAの異常値のみで長期経過した再発性肺癌の1例。
    市成秀樹、峯一彦、冨田裕二、富田雅樹、柴田紘一郎
  7. 化学放射線療法が奏効した肛門管癌の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、篠原立大、峯一彦、柴田紘一郎、宮崎貴浩
    第4回宮崎県放射線治療研究会 2003年9月13日、宮崎市
  8. 重傷急性膵炎に対する膵酵素阻害剤/抗生物質持続動注療法。
    落合英志、清原省吾、清水勅君、中平孝明、富田雅樹、峯一彦、柴田紘一郎、柳重久、上田正人
    第11回宮崎血管内治療IVR研究会 2003年10月25日、宮崎市
  9. pN2肺癌術後予後因子についての臨床病理学的および免疫組織学的検討。
    富田雅樹、市成秀樹、冨田裕二、峯一彦、柴田紘一郎、松崎泰憲、鬼塚敏男
    第44回日本肺癌学会総会 2003年11月6-7日、東京都
  10. pN2肺癌術後予後因子についての免疫組織学的検討。
    富田雅樹、市成秀樹、冨田裕二、峯一彦、柴田紘一郎、松崎泰憲、鬼塚敏男
    第56回日本胸部外科学会総会 2003年11月19-21日、東京都

(講演)

  1. 縦隔の外科。
    柴田紘一郎
    宮崎医科大学学生講義(4年生) 2003年9月29日、宮崎郡
  2. 肺手術の手術手技と使用薬剤-当院における呼吸器外科領域の工夫-。
    市成秀樹
    鳥居薬品・宮崎連絡所社外者講師研修会 2003年12月11日、日南市
  3. 生きる。
    柴田紘一郎
    第9回九州ブロック介護福祉士研修会 2003年9月19-20日、宮崎市

(その他)

  1. 日本にくらべるとアメリカでは。
    柴田紘一郎
    日州医事 649:16-17、2003

【整形外科・リハビリテーション科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. Perthes病の治療。
    長鶴義隆
    関節外科 22:50-58、2003
  2. Perthes病に対する術後10年以上の経過観察例の治療成績。
    松岡知己、長鶴義隆、川添浩史、坂田勝美
    日本小児整形外科学会雑誌 12:18-21、2003
  3. アキレス腱断裂に対する経皮的縫合術のMRIによる経過及び治療実績。
    川添浩史、長鶴義隆、松岡知己、村上弘
    整形外科と災害外科 53:250-254、2004

(学会、研究会発表)

  1. 臼蓋形成術の術後10年経過症例の治療実績。
    松岡知己、長鶴義隆、川野彰裕、村上弘
    第30回日本股関節学会 2003年10月31日、東京都
  2. アキレス腱断裂に対する経皮的縫合術のMRIによる経過及び治療実績。
    川添浩史、長鶴義隆、松岡知己、村上弘
    第105回西日本整形災害外科学会 2003年6月14日、福岡市
  3. 肘部管症候群の治療実績。
    村上弘、長鶴義隆、松岡知己、川野彰裕
    第105回西日本整形災害外科学会 2003年11月16日、別府市
  4. 治療診断に難渋した膝関節周囲疾患。
    松岡知己、長鶴義隆、川添浩史、村上弘
    第46回宮崎整形外科懇話会 2003年6月28日、宮崎市
  5. 陳旧性足関節外側靭帯損傷の治療経験。
    川野彰裕、長鶴義隆、松岡知己、村上弘
    第47回宮崎整形外科懇話会 2003年12月20日、宮崎市

(講演)

  1. 大腿骨頸部骨折治療の考え方。
    川野彰裕
    第2回県立日南医療連携セミナー 2004年1月21日、日南市
  2. 大腿骨頸部骨折のリハビリ。
    野口拓巳
    第2回県立日南医療連携セミナー 2004年1月21日、日南市

【脳神経外科】

(学会・研究会発表)

  1. 側頭葉てんかんの1手術例。
    牧原真治、森田能弘、是枝麻子
    第24回宮崎てんかん懇話会 2003年7月11日、宮崎市
  2. 無数の固形滲出物を伴う脳室炎後水頭症におけるセラペターゼの有用性。
    森田能弘、牧原真治、藤目憲一、是枝麻子、杉本哲朗
    第62回日本脳神経外科学会総会 2003年10月2日、仙台市

【皮膚科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. Three cases of malignant melanoma arising on burn scars.
    Kikuchi H,Nishida T,Kurokawa M,Setoyama M,Kisanuki A
    J Dermatol 30:617-624,2003
  2. 宮崎医科大学皮膚科学教室開講以来25年間の熱傷はん痕癌の統計的観察。
    菊池英雄、天野正宏、黒川基樹、緒方克己、瀬戸山充
    西日皮 65:479-482、2003
  3. Two cases of angiosarcoma of the face.
    Kikuchi H,Kurokawa M,Setoyama M
    J Dermatol 31:47-50,2004.8.19
  4. 皮膚脈管肉腫の9例の臨床的検討。
    菊池英雄、津守伸一郎、黒川基樹、瀬戸山充
    西日皮 66:178-182、2004

(学会、研究会発表)

  1. Eccrine spiradenocacinoma の1例。
    菊池英維、西田隆昭
    第55回日本皮膚科学会西部支部学術大会 2003年10月25日、松山市
  2. 水銀中毒の1例。
    菊池英維、長嶺英宏
    日本皮膚科学会第100回宮崎地方会 2003年12月7日、宮崎市
  3. Wells 症候群の1例。
    長嶺英宏、菊池英維
    日本皮膚科学会第100回宮崎地方会 2003年12月7日、宮崎市
  4. 頭部外傷後二次感染から皮膚壊死、多臓器不全をきたした1例。
    石井千寸、田島誠也、山本恵三、坂本忠秀
    日本皮膚科学会第100回宮崎地方会 2003年12月7日、宮崎市

(講演)

  1. スキントラブルの予防と対処法。
    長嶺英宏
    第4回オスメイト交流会 2003年10月2日、日南市
  2. 褥瘡の一般的な知識(発生原因から治療まで)。
    長嶺英宏
    第3回県立日南医療連携セミナー 2004年3月3日、日南市

【泌尿器科】

(学会、研究会発表)

  1. 前立腺癌:当院の近況、前立腺生検について。
    新川徹
    日本泌尿器科学会第75回宮崎地方会 2004年1月24日、宮崎市

(講演)

  1. 増えている前立腺がん。
    新川徹
    前立腺がんのすべてを学ぶ市民公開講座 2003年6月21日、宮崎市
  2. 増えている前立腺がん。
    新川徹
    前立腺がんのすべてを学ぶ市民公開講座 2003年9月15日、宮崎市

【産婦人科・NICU】

(学会、研究会発表)

  1. 乳癌術後に発症した子宮体癌の1症例。
    甲斐克秀、桂木真司、今村登志子、春山康久
    日本産婦人科学会宮崎地方部会夏期学会 2003年8月23日、宮崎市
  2. 在胎38週2日選択的帝王切開施行後、新生児呼吸管理を要した1症例。
    甲斐克秀、桂木真司、今村登志子、春山康久
    第88回南那珂産婦人科医会研修会 2003年9月10日、日南市
  3. 卵巣甲状腺腫の1例。
    清原省吾、落合英志、清水勅君、春山康久、桂木真司、木佐貫篤
    第18回宮崎MRI研究会 2003年11月22日、宮崎市
  4. 当科で経験した常位胎盤早期剥離症例の検討。
    甲斐克秀、桂木真司、今村登志子、春山康久
    第90回南那珂産婦人科医会研修会 2003年11月26日、日南市
  5. Grafting of glial cell line-derived neurotrophic factor-secreting cells for hypoxic-ischemic encephalopathy in neonatal rats.
    Katsuragi Shinji
    Society for Maternal-Fetal Medicine 24th Annual meeting, Feb.7,2004.

(講演)

  1. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」 10代の性について。
    春山康久
    宮崎県立日南振徳商業高等学校 2003年10月6日、日南市
  2. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」 STD・煙草・アルコール
    春山康久
    宮崎県立福島学校 2004年2月13日、串間市
  3. 性に関する指導推進事業「専門医による指導事業」 年齢に応じた性教育について
    春山康久
    宮崎県立日南養護学校 2004年3月2日、日南市

【眼科】

(学会、研究会発表)

  1. 側頭動脈生検にて診断された動脈炎性虚血性視神経症の2例。
    小澤摩記、原田勇一郎、西田智美、森山重人、中馬秀樹、直井信久
    第57回日本臨床眼科学会 2003年10月30日-11月3日、名古屋市
  2. Wegener 肉芽腫症に合併した鼻涙管閉塞症にDCRを施行した1例。
    高倉玄太
    MOAの会 2003年7月19日、宮崎市
  3. 最近の症例から。
    高倉玄太
    New Vit Qの会 2004年2月21日、鹿児島市

【耳鼻咽喉科】

(学会、研究会発表)

  1. 錐体骨癒着に伴うアブミ骨固着の1症例。
    川畑隆之、南慎一、河野浩万、君付隆
    第65回耳鼻咽喉科臨床学会 2003年7月4日、京都市
  2. 県立日南病院平成15年入院統計。
    竹中美香、川畑隆之
    日耳鼻宮崎県地方部会学術講演会 2003年12月6日、宮崎市
  3. 披裂軟骨脱臼の2症例。
    川畑隆之、竹中美香
    日耳鼻宮崎県地方部会学術講演会 2003年12月6日、宮崎市

【放射線科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 肝血管筋脂肪腫の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合栄志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県医師会医学会誌 27:150-154、2003
  2. 大網に発生したCastleman 病の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合栄志、市成秀樹、、富田雅樹、冨田裕二、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎県医師会医学会誌 27:155-158、2003

(学会、研究会発表)

  1. 肝血管筋脂肪腫の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合栄志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第27回宮崎CT研究会 2003年5月10日、宮崎市
  2. 化学放射線療法が奏効した肛門管癌の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合栄志、篠原立大、峯一彦、柴田紘一郎、宮崎貴浩
    第4回宮崎県放射線治療研究会 2003年9月13日、宮崎市
  3. 重傷急性膵炎に対する膵酵素阻害剤/抗生物質持続動注療法。
    落合栄志、清原省吾、清水勅君、中平孝明、富田雅樹、峯一彦、柴田紘一郎、柳重久、上田正人
    第11回宮崎血管内治療IVR研究会 2003年10月25日、宮崎市
  4. 卵巣甲状腺腫の1例。
    清原省吾、落合栄志、清水勅君、春山康久、桂木真司、木佐貫篤
    第18回宮崎MRI研究会  2003年11月22日、宮崎市
  5. 放射線治療が有効であった肝臓癌の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合栄志
    第5回宮崎県放射線治療研究会 2004年2月21日、宮崎市
  6. 胆道ラルスについて。
    松尾浩治、日高信輔、二方美穂、奥山真広
    県職放射線技師協議会研修会 2003年6月14日、宮崎市
  7. 放射線治療における精度管理。
    日高信輔、二方美穂、松尾浩治、奥山真広、栗山儀明
    県職放射線技師協議会研修会 2003年11月8日、宮崎市

【麻酔科・ICU】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 糖原病Ⅰ型患者の麻酔経験。
    山賀昌治、井上卓也、前田有紀、長田直人、高崎真弓
    臨床麻酔 27:2003-2011、2003

(学会、研究会発表)

  1. 帝王切開術および婦人科手術におけるロピバカイン低用量持続注入の有効性の検討。
    細川信子、丸田望、山賀昌治、江川久子、長田直人、高崎眞弓
    九州麻酔科学会第41回大会 2003年9月

(講演)

  1. 呼吸生理と人工呼吸器について。
    長田直人
    タイコスヘルスケアジャパン株式会社主催研修会、2003年10月18日、宮崎市

【臨床検査科】

(原著、著書、誌上発表)

  1. 乳腺腫瘤を初発症状として発見されたT細胞性悪性リンパ腫の一例。
    木佐貫篤、外山英人、井上芳和、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎
    日臨細胞九州会誌 34:55-58、2003
  2. スライドカンファレンス 呼吸器。
    木佐貫篤
    日臨細胞九州会誌 34:161-162、2003
  3. Three cases of malignant melanoma arising on burn scars.
    Kikuchi H,Nishida T,Kurokawa M,Setoyama M,Kisanuki A
    J Dermantol 30:617-624、2003
  4. A case of non-small cell lung cancer with false-positive staging by positron emission tomography.
    Tomita M,Ichinari H,Tomita Y,Mine K,Iiboshi H,Kisanuki A,Shibata K,
    Ann Thorac Cardiovasc Surg 9:397-400、2003
  5. 肝血管筋脂肪腫の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎医師会誌 27:150-154、2003
  6. 大網に発生したCastleman 病の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    宮崎医師会誌 27:155-158、2003

(学会、研究会発表)

  1. 肝血管筋脂肪腫の1例。
    清水勅君、清原省吾、落合英志、富田雅樹、冨田裕二、市成秀樹、峯一彦、柴田紘一郎、木佐貫篤
    第27回宮崎CT研究会 2003年5月10日、宮崎
  2. サーキュラー発行による県支部活動の活性化。
    木佐貫篤、大野招伸、花牟礼富美雄、林透、日野浦雄之、西村篤乃
    第44回日本臨床細胞学会総会 2003年5月31日、東京都
  3. CEAの異常値のみで長期経過した再発性肺癌の1例。
    市成秀樹、柴田紘一郎、峯一彦、冨田裕二、富田雅樹、木佐貫篤
    日本肺癌学会九州地方会 2003年7月11-12日、大分市
  4. 直腸潰瘍 Open ulcer,perforated due to Sodium polystyrene sulfonate.
    木佐貫篤
    第275回九州沖縄スライドコンファレンス 2003年9月6日、福岡市
  5. 当院における乳腺腫瘤穿刺吸引細胞診の検討。
    木佐貫篤、長友明彦、福田早織、外山英人
    第42階日本臨床細胞学会秋期大会 2003年10月25日、横浜市
  6. 卵巣甲状腺腫の1例。
    清原省吾、落合栄志、清水勅君、春山康久、桂木真司、木佐貫篤
    第18回宮崎MRI研究会 2003年11月22日、宮崎市
  7. 卵巣腫瘍 Sarcoma, unclassified.
    長友明彦
    日本臨床細胞学会宮崎県支部 平成15年度第2回細胞診従事者研修会・症例検討会
    2003年12月13日、宮崎市

(講演)

  1. 肺腫瘤性病変の病理と細胞診。
    木佐貫篤
    日本臨床細胞学会宮崎県支部 平成15年度第1回細胞診従事者研修会
    2003年11月29日、宮崎市

【看護科】

(学会、研究会発表)

  1. 手術を受ける外来患者のパンフレット作成。
    斉藤美和、松浦寿美、日高由美子
    平成15年度宮崎県看護研究会 2004年3月8日、宮崎市
  2. 残された時間をその人らしく生きるための援助。
    絵柳香代子、黒木洋子
    平成15年度宮崎県看護研究会 2004年3月8日、宮崎市
  3. 自力で体位を整えるための踏み台使用の効果。
    上平直子、黒田君代、外山秀子
    平成15年度宮崎県看護研究会 2004年3月8日、宮崎市
  4. QOLを尊重した看護を行うための関わり方の検討-認識のズレを感じた場面の分析を通して見えてきたこと-。
    横尾明子、岡山和香、末留孝子、坂本敏美、高橋幸恵、大谷吉美、河野明日香、黒木洋子、野川みちよ
    県立病院課主催・中堅看護職員(Ⅱ)看護研究発表会 2003年12月1日、宮崎市宮崎県自治学院

(講演)

  1. 褥瘡患者のケアについて
    沼村光代
    第3回県立日南医療連携セミナー 2004年3月3日、日南市

【地域医療連携室】

(学会、研究会発表)

  1. 地域連携推進への取り組み
    木佐貫篤、黒木直子、神園健、関屋香織
    第106回南那珂在宅ケア研究会 2004年3月9日、日南市

2. 院内発表・研修会等

(1) 臨床懇話会

臨床懇話会は、医局のカンファレンスで各診療科持ち回りで発表を行う。テーマは自由であり、研修医レベルを基準とし研修医への教育も目的としている。現在、毎月第3水曜日定例医局会前の17時から30分間講堂にて実施している(7・8月は休み)。
また、複数診療科や院外医師も交えた合同カンファレンスや研修会等も随時行っている。

(臨床懇話会・2003年度内容) 会場:2階講堂
日時 担当診療科 発表者 演題
4月16日 脳神経外科 森田 能弘 くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)
5月21日 皮膚科 長嶺 英宏 化学損傷(特にフッ化水素酸について)
6月18日 放射線科 清水 勅君 放射線科医療の現況と画像診断の進歩
9月17日 内科・神経内科 上田 正人 高脂血症
10月15日 小児科 池田 俊郎 小児の救急
11月19日 耳鼻咽喉科 川畑 隆之 鼻出血
12月17日     (都合により中止)
1月21日 麻酔科 江川 久子 肺血栓塞栓症:その頻度と予防について
2月18日 産婦人科 甲斐 克秀 平成15年度産婦人科臨床統計
3月17日 眼科 高倉 玄太 糖尿病性網膜症

(院内で開催されている主な合同カンファレンス・2003年度内容)
※院内で単独診療科開催のものは除く。

名称・参加診療科 開催日 主な内容
外科・放射線科・病理 毎週月曜日
17時~18時
術前・術後症例検討
整形外科・放射線科・リハビリテーション科 毎週火曜日
8時~8時30分
術前・術後症例検討
呼吸器カンファレンス
(内科、外科、放射線科、病理)
4月24日、5月15日、6月19日、7月17日(18時~19時) 症例検討
(内科1例、外科1例)
南那珂消化器カンファレンス
(外科、放射線科、病理、開業医)
毎月第4木曜日
19時~20時
症例検討(2例)、症例呈示、他
臨床抄読会
(産婦人科、産婦人科開業医)
毎週金曜日
8時~8時30分
文献抄読、他
症例検討会・手術ビデオ討論会
(眼科、眼科開業医)
毎月第3木曜日
19時~20時
症例検討、手術手技検討、他

(2) 院内講演会・教育研修会

病院職員の資質向上、円滑な業務運営及び医療事故防止等を目的として各種委員会・研究グループ等で随時講演会・研修会を企画して行なっている。平成15年度に院内で開催されたものは下記の通り(各診療科企画の医師対象のみの講演会等を除く)。

開催日 講演会・研修会等の名称・内容 参加数 場所 主催
4月15日 院内研修会「SARSについて」飯干 宏俊(内科)   講堂 院内感染症対策委員会
5月22日 SARS感染対策講習会「ガウンテクニックのシュミレーション検討」 86名 講堂 院内感染症対策委員会
5月26日 SARS対策意見交換会(日高良雄医務薬務課課長他) 72名 第二会議室 院内感染症対策委員会
6月4日 輸血研修会(看護師対象)「輸血製剤の取り扱いと輸血過誤防止について」遊畑 貴史氏(宮崎県赤十字血液センター医薬情報係)
「当院における血液製剤取扱い上の注意点」吉野 修司(臨床検査科)
47名 講堂 輸血療法委員会
6月17日 放射線業務従事者教育訓練
「放射線の性質」「ガラスバッジの個人測定データの見方」草尾 豊氏(千代田テクノル)
23名 講堂 放射線安全委員会
6月25日 「心と身体の健康のためのストレッチ」
川添 浩史(整形外科)
39名 講堂 看護科
7月3日 院内感染研修会
「院内感染対策マニュアルについて」長田 直人(麻酔科)
「SARSについて」加塩 信行(神経内科)
「結核について」飯干 宏俊(内科)
「結核患者の看護について」伊藤 順子(看護科)
「手洗いとダニについて」長嶺 英宏(皮膚科)
「針刺し事故防止等について」野口 初代(看護科)
75名 講堂 院内感染症対策委員会
7月9日 輸血研修会「輸血療法の指針と血液新法について」遊畑 貴史氏(宮崎県赤十字血液センター医薬情報係)
「当院における改正薬事法・血液新法への対応について」木佐貫 篤(臨床検査科)大浦 裕一(薬剤科)
26名 講堂 輸血療法委員会
7月16日 第1回職業倫理講演会「医療職に従事して-患者の心と医の心」柴田 紘一郎(院長) 138名 講堂 教育研修委員会
7月30日 第4回クリニカルパス研究会「医療マネジメント学会報告」竹中 美香(耳鼻咽喉科)
「糖尿病教育入院のパス」川崎 由香(内科)興梠 郁子(栄養管理)平田 雅昭(薬剤)竹井 三千代(6西)
45名 講堂 クリニカルパス研究会
8月20日 第2回職業倫理講演会「医療におけるプライバシー保護」春山 康久(産婦人科) 125名 講堂 教育研修員会
8月~12月 人権問題研修会(各病棟、部門で開催) 194名 各病棟他 事務部
8月22日 SARSについての講演会「SARSの臨床と院内感染対策」渡辺 浩氏(長崎大学医学部熱帯医学研究所病原体解析部門内科)   講堂 院内感染症対策員会
9月11日 リスクマネジメント研修会「インシデント事例報告(各部門から)」長田 直人(麻酔科)池田 芳江(看護科)外山 英人(検査科)奥山 真広(放射線科)興梠 郁子(栄養管理)大浦 裕一(薬剤科) 115名 講堂 医療事故防止対策委員会
9月19日 第5回クリニカルパス研究会「産褥期のパスについて」甲斐 克秀(産婦人科)中倉 輝子(4東看護師) 30名 講堂 クリニカルパス研究会
9月24日 第3回職業倫理講演会「患者のプライバシーの尊重」伊藤 順子(総看護師長) 101名 講堂 教育研修委員会
10月2日 講演「褥瘡の病態と治療」
長嶺 英宏(皮膚科)
30名 講堂 褥瘡対策委員会
10月16日 保険診療研修会「保険診療の理解のために」上田 正人(内科・社会保険診療報酬支払基金審査委員) 70名 講堂 医事係
10月31日 救急看護研修 基本的な技術の再確認とACLSの普及 9名 講堂 看護科救急看護委員会
10月31日 第4回職業倫理講演会「意気感じて」
小川 茂仁氏(日南学園野球部監督)
85名 講堂 教育研修委員会
11月4日 緩和ケア講習会「在宅で生きる」田中 みどり氏(田中外科医院看護師長)
「グリーンケア」山田 千代香氏(NPOホームホスピス宮崎)
62名 講堂 看護科緩和ケアグループ
11月6日 文献検索システムJDream利用者説明会
鈴木 政彦氏(科学技術振興機構)麻生 剛之氏(アイ・エス・シー)
  講堂 用度係
11月26日 第5回職業倫理講演会「医療事故から解る事」
峯 一彦(外科・医療事故防止対策委員会委員長)
111名 講堂 教育研修委員会
12月4日 SARS対策訓練(アイソレーター取扱、見学) 23名 東玄関、3東病棟、他 院内感染病対策委員会
12月13日
  ~14日
固定チームナーシング学習会
西元 勝子氏(院外講師)
117名
院外
23名
講堂 看護科
12月16日 第6回職業倫理講演会「医療事故を防ぐために」
森田 能弘(脳神経外科)
76名 講堂 教育研修委員会
1月30日 第7回職業倫理講演会「患者の権利について」
加塩 信行(神経内科)
67名 講堂 教育研修委員会
2月2日 院内感染対策研修会「病院機能評価と感染管理」
土井 英史氏(ヘルスケアリソース研究所所長)
96名 講堂 院内感染症対策委員会
2月12日 第8回職業倫理講演会「カルテ開示の意味について」
上田 正人(内科)
129名 講堂 教育研修委員会
2月24日 リスクマネジメント研修会
「医療をめぐる紛争について」佐藤 安正氏(弁護士)
139名 講堂 医療事故防止対策委員会
3月2日 第6回クリニカルパス研究会「クリニカルパスのバージョンアップ、利用状況について」岩崎 利恵(3東) 27名 講堂 クリニカルパス研究会
3月8日 院内TQM活動成果発表会
「服薬指導について」末永 啓二(薬剤科)
「地域連携への取り組み」木佐貫 篤(臨床検査科)
37名 講堂 事務局
3月10日 第9回職業倫理講演会「コミュニケーションと組織の活性化」植田 哲年(事務局長) 84名 講堂 教育研修委員会
3月16日 固定チームナーシング学習会 69名 講堂 看護科
3月25日 診療報酬改定説明会 27名 講堂 医事係

(3) 看護科院内発表会

毎年、看護科自治会主催による院内看護研究発表会を行い、また毎月事例検討会を実施し、看護の質の向上を目指している。
また、卒後2年目、3年目の看護師には卒後研修の一環として研究発表の機会を設けている。

【院内看護研究発表】(2004年1月18日 講堂)

  1. 救急センターにおける看護師のストレスの現状
    外来 沼村光代、阿萬千鶴代、黒岩ひろみ、佐藤さなえ
  2. ICU視野環境の検討
    ICU 徳留政広、村岡恵子、切通秀子、川越麻貴
  3. 食堂利用者が少ない要因の検討
    3東 長友愛佳、樫原美保子、興梠知子、矢長勇巳
  4. 褥婦への退院指導の一考察
    4東 大野志保、阿部尚子、黒木千誉、三坂沙織
  5. 先天性中枢性肺胞低換気症候群患児の退院に向けてのアプローチ
    NICU 山本雅子、池田芳江、多田栄子
  6. 申し送りに対する意識改革
    4西 徳田美喜、橋本隆子、稲田梢、西國原智子、長田麻岐
  7. 大腿骨頸部骨折クリティカルパスの効果
    5東 甲斐美晴、中森真穂、岡本まどか、内村けい子、一井ナミ子
  8. 患者・看護の退院に向けての関わり方
    5西 銀島薫、井上千鶴子、山下晃功、田島さとみ、堀寿美
  9. 個別性のある退院計画を目指した要望書作成
    6東 中原由美子、井山久美子、川越咲子、勝吉みより、河野真由美、後藤京子
  10. 患者・看護師の満足度に関する要因の検討
    6西 倉永ゆかり、竹井絵美、池元淳子、林奈緒子
  11. パンフレットを使用した術前訪問
    手術室 林由希子、川瀬順子、井上多美子

【卒後2年目生ケースレポート発表】(2003年11月19日・21日 講堂)

  1. ストーマリハビリテーションの看護-術後の旧肛門部痛によりストーマケアが進まなかった患者との関わりを振り返って-
    3東 矢長勇巳
  2. ICUにおいての家族への関わりを振り返る
    ICU 児玉美穂
  3. 帝王切開を受ける患者への看護-母子関係確立に向けて-
    4東 赤来由香里
  4. 死に対する恐怖をもつ患者の看護について学んだこと
    4西 長田麻岐
  5. 入退院を繰り返す患者への看護-イレウス再発を繰り返す患者の退院指導を通して-
    4西 西國原智子
  6. 牽引により運動制限を強いられる小児の看護-遊びや散歩を通じ、安静期間中のストレス緩和と信頼関係を深める看護を振り返る-
    5東 岡本まどか
  7. 入院時から退院を意識した関わりを通して-大腿部頸部骨折患者の一時例を通して-
    5東 中森真穂
  8. 入院して間もない患者との関わり-看護の視点で患者を捉える重要性についての学び-
    5西 田島さとみ
  9. シャンと増設術を受ける患者への看護-シャントを受け入れ、シャント管理を行う患者への関わりから学んだこと-
    6東 中原由美子
  10. 末期患者が残された人生をより良く生きるために-高齢の末期胃癌患者とその家族との関わりを通して学んだこと-
    6西 菊池美穂子
  11. 感染症患者の看護-タッチング制限時の援助-
    4東 鶴田由紀
  12. 人工呼吸器装着患者の在宅に向けての看護-在宅療養を望みつつ、多くの不安を抱いていた患者との関わりを振り返って-
    6東 後藤京子
  13. 術後疼痛の強い患者の看護-再手術を受けた患者を通して-
    3東 黒木明子
  14. 妊娠から分娩への自己の関わりへの振り返り-パニック障害を持つ産婦との関わりを通して-
    4東 有田美由紀
  15. 未告知患者との関わりを振り返って
    5西 堀寿美
  16. ターミナルケア-意識障害のある患者の家族との関わりを通して-
    5西 銀島薫
  17. 透析導入する患者-透析導入に対して不安を表出している患者へのかかわりを通して-
    6東 河野真由美
  18. 透析導入対象者への看護について-高齢期の腎不全患者との関わりを通して-
    6西 池元淳子
  19. 気切患者との看護を振り返って学んだこと
    6西 妻木美由紀
  20. 手指の機能に障害を受けた患者の看護-機能回復治療に対し不安を抱えた患者の関わりを通して-
    5東 甲斐美晴
  21. 退院に不安を持つ患者との関わり-座薬挿入の自己管理指導を通して-
    4西 稲田梢

【卒後3年目生看護研究発表】(2002年11月26日 講堂)

  1. 男性看護師が女性患者に与える影響-女性患者のケアに対し断られた場合の対応-
    6東 坂田光司
    指導者 和田直美
  2. 汚物処理室の水の音を小さくする取り組み
    5東 島屋敷香苗
    指導者 黒田君代
  3. 介護保険に対する意識調査-看護師の情報提供に関する検討-
    5西 金丸沙耶花
    指導者 井手千香子
  4. 薬物療法における患者の服薬の実態と認識の調査-看護師の役割についての一考察-
    6東後藤世利子
    指導者 和田直美
  5. 当院ICU・CCUにおける音環境
    ICU・CCU 河野晶子
    指導者 川越麻貴
  6. 化学療法を受ける患者の口腔ケアへの取り組み-パンフレットの作成とその効果-
    6西 川越幸子
    指導者 倉永ゆかり
  7. 意識下手術を受ける患者のリラックス効果の検討-アロマテラピーを利用して-
    手術室 大田義久
    指導者 井上多美子
  8. 下肢を直達牽引している患者の体位を整える工夫-健肢足に設置した踏み台を利用し患者が自分の力でベッドの足側方向へ下がった体を上げる方法を試みて-
    5東 上平直子
    指導者 黒田君代
  9. 血糖自己測定指導についての取り組み
    6西 奈須裕子
    指導者 倉永ゆかり
  10. 心不全患者指導の充実を目指したパンフレット作成
    6東 湯浅瑠美子
    指導者 和田直美
  11. 局所麻酔下で白内障手術を受ける患者の術前訪問の一考察-指導案を用いて-
    手術室 木下明日香
    指導者 湯地尚子
  12. 退院へのアプローチ-積極的な看護師の関わりの重要性を考える-
    5西 甲斐亜希子
    指導者 井手千香子
  13. 光線療法を受ける児の母親に対する援助を考える-パンフレットを使用して-
    NICU 黒木祐子
    指導者 黒木洋子
  14. 呼吸器系疾患を持つ小児科患者への退院指導の3つのポイント-入院カルテから見えてきたこと-
    4西 黒木瞳
    指導者 宮内静香
  15. 手術時手洗い方法の検討-ブラッシング法と擦り込み法の比較-
    手術室 吉田雅代
    指導者 川瀬順子
  16. 小児の点滴トラブルを起こす要因の検討
    4西 松枝香織
    指導者 宮内静香
  17. 一般病棟でターミナル期を過ごした20代患者への関わりを振り返る
    4東 絵柳香代子
    指導者 黒木洋子
  18. 母親学級が出産に活かされるための取り組み-ソフロロジー式分娩法にパワーポイントを使用して-
    4東 沼口玲子
    指導者 黒木洋子
【事例検討会】(院内教育部・看護師自治会・看護記録検討委員会)
日時 担当病棟 発表者 座長 事例
2003年
5月15日
5東 上平直子 井出京子 両変形性股関節症手術前の患者のトレーニング等が順調にいくにはどうしたらよいか
6月19日 6東 河野明日 竹井三千代 多くの合併症を持ち、問題点が多い患者の看護の方向性
9月18日 5西 清希久代 海野美津子 コミュニケーションがとりにくい患者の看護
10月23日 NICU 岩切幸子 河野穂波 人工呼吸器装着患児の両親への関わり方
11月20日 4西 宮内静香 井山久美子 胃癌で老人性鬱病患者への関わりについて
12月18日 3東 岩崎利恵 中倉輝子 告知を受け手術に臨んだ患者への精神的な関わりについて
2004年
1月15日
外来 沼村光代 阪元弘子 糖尿病性壊疽の患者が自宅でできるケアプランについて
2月19日 OP 吉田雅代 田中茂子 不安が強い患者への術前からの関わり方

3. 病理解剖

当院は日本病理学会認定病院Bに認定されているが、病理医赴任以降も解剖件数は10件以下と少ない状態が続いている。医療の質の確保のためにも件数増が望まれる。

剖検一覧 (2003年4月~2004年3月)
診療科 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月 小計
内科       1                 1
外来                       1 1
産婦人科   1*                     1
皮膚科         1               1
小計 0 1 0 1 1 0 0 0 0 0 0 1 4
死亡数 16 34 23 26 33 15 22 22 18 23 22 17 271

※死亡数には、外来及び救急外来死亡も含む
  *周産期死亡例

剖検統計
年度 1999 2000 2001 2002 2003
総剖検数 8 8 5 5 4
院内剖検数 8 4 4 2 4
(死産児) 0 3 1 1 0
院外受託剖検数 0 1 0 1 0
院内死亡数 213 232
(217)
221
(205)
208
(183)
271
(244)
総剖検率(%) 3.8 3.0 2.3 1.9 1.5
院内剖検率(%) 1.8 2.0 1.1 1.6

※総剖検数は、死産児・受託解剖等当院で行われたすべての剖検数
※院内剖検数は、入院患者の剖検数。(死産・外来・受託解剖を除く)
※院内死亡数の( )は、外来及び救急外来死亡を除いた数。
※総剖検率(%)=(受託解剖を除くすべての剖検数)/(総死亡数、外来・救急外来死亡を含む)×100
※院内剖検率(%)=(入院患者剖検数、死産・外来・救急外来死亡を除く)/(入院患者死亡数、死産・外来・救急外来死亡を除く)×100

剖検所見会(CPC) 実施状況:3回
日時 診療科 症例(臨床診断)
2003年4月10日 内科 悪性リンパ腫(未分化大細胞型)、透析腎
2003年6月11日 産婦人科 新生児肺炎
2003年9月30日 皮膚科 重複癌(皮膚扁平上皮癌、前立腺癌)、肺新鮮血栓塞栓症

4. 各診療科等が主催した講演会・研究会等

担当科 講演会・研究会等の名称・内容 参加者 開催年月 場所
眼科 県南勉強会(延べ12回)   毎月
第二水曜日
地域医療室
病理他 第22回南那珂消化器カンファレンス
「IIc様胃癌」(症例検討:胃癌2例)
12名 2003.4.3 講堂
外科 医学講演会「腫瘍マーカーの最近の知見-とくにCEAの基礎と臨床的意義について-」
井上 裕一氏(SRL免疫科学部)
  2003.4.9 講堂
精神科・
心療内科
うつ病の診断と治療
長沼 英俊(精神科・診療内科医長)
  2003.4.15 講堂
内科 第13回糖尿病をまなぶ会(会長 上田 正人)   2003.5.16 ホテルシーズン日南
病理他 第23回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:食道類基底細胞癌、大腸癌)
19名 2003.5.22 講堂
産婦人科 医学講演会「常位胎盤早期剥離の管理
池田 智明氏(宮崎医科大学産婦人科講師)
  2003.6.6 講堂
病理他 第24回南那珂消化器カンファレンス
「境界不明瞭な癌」(症例検討:胃癌2例)
14名 2003.6.26 講堂
地域医療
連携室他
南那珂医師会医学講演会
「地域医療支援病院と21世紀の地域医療連携」
武藤 正樹氏(国立長野病院副院長)
「地域医療支援病院における医療連携室の役割」
金井 昌子氏(国立長野病院地域医療連携室主任)
47名 2003.7.4 講堂
病理他 第25回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃癌2例)
11名 2003.7.24 講堂
内科 医学講演会「佐賀県におけるC型肝炎健診と肝癌予防の新しい話題」
山本 匡介氏(佐賀医科大学内科助教授)
  2003.7.25 講堂
臨床検査科 県南地区検査技師勉強会
「汎用自動分析器で測定する便潜血反応」
13名 2003.7.25 第二会議室
病理他 第26回南那珂消化器カンファレンス
「IIa+IIc」(症例検討:胃癌2例)
12名 2003.9.25 講堂
看護科
(3東)他
第4回オストメイト交流会「スキントラブルの予防と対処法」長嶺 英宏(皮膚科医長)
「オストメイトと装具について」藤森氏(コロプラスト社)
「支援的な立場より」柳田氏(宮崎オストミーセンター代表)、座談会
45名 2003.10.2 講堂
病理他 第27回南那珂消化器カンファレンス「小さな大腸腫瘍~EMRか手術か~」
(症例検討:大腸癌3例、症例呈示:食道癌の1治療例)
11名 2003.10.23 講堂
地域医療
連携室
第1回県立日南地域連携セミナー
「口腔ケアの意義と効果を上げるための連携」
安部 喜郎氏(安部歯科医院院長)
38名 2003.11.12 講堂
看護科
(透析室)
第10回スマイル会(県南透析室看護師研修会)
「腎不全における悪性腫瘍と感染症について」
石原 旅人(内科/透析室室長)
39名 2003.11.18 講堂
放射線科 日南・串間地区放射線技師研修会「新しいCRシステムについて」柳原 大氏(富士フィルムメディカル) 18名 2003.11.26 放射線科カンファレンス室
病理他 第28回南那珂消化器カンファレンス「胃ポリープ」
(症例呈示:胃ポリープ4例、症例検討:胃癌2例)
9名 2003.11.27 講堂
地域医療
連携室
第2回県立日南地域連携セミナー
「大腿骨頸部骨折治療の考え方」川野 彰裕(整形外科副医長)
「大腿骨頸部骨折のリハビリテーション」野口 拓巳(リハビリテーション科理学療法士)
86名 2004.1.21 講堂
病理他 第29回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃カルチノイド)
10名 2004.1.22 講堂
内科 医学講演会「インスリン治療の展望」
栗林 忠信氏(古賀総合病院院長)
  2004.2.3 講堂
内科 糖尿病を学ぶ会勉強会「在宅医療と介護」
皆内 康広氏(みなうち内科神経内科院長)
  2004.2.10 講堂
地域医療
連携室
第3回県立日南地域連携セミナー「褥瘡の一般知識(原因から治療まで)」長嶺 英宏(皮膚科医長)
「褥瘡患者のケアについて」沼村 光代(皮膚科看護師)
150名 2004.3.3 講堂
臨床検査科 県南地区検査技師勉強会
ビデオ学習会「逆流する真空採血管」「試薬を知る」
11名 2004.3.9 こうの寿司
病理他 第30回南那珂消化器カンファレンス
(症例検討:胃粘膜下脂肪腫、胃癌)
8名 2004.3.25 講堂

5. 当院医師が担当した座長等の記録

診療科 医師氏名 学会等名称 セッション名 日時 場所
内科 上田 正人 宮崎生活習慣病研究会 2003.4.11 宮崎市
内科 上田 正人 第13回糖尿病をまなぶ会総会 特別講演 2003.5.16 日南市
内科 上田 正人 動脈硬化の予防と高脂血症治療研究会 特別講演 2003.6.20 宮崎市
内科

上田 正人

第35回日本動脈硬化学会総会 一般演題 2003.9.27 京都市
内科 上田 正人 南那珂医師会生涯教育医学会 特別講演 2003.11.14 日南市
外科 柴田紘一郎 第20回日本呼吸器外科学会 ワークショップ2「炎症性肺疾患の外科治療」 2003.5.8 東京都
外科 柴田紘一郎 第43回日本肺癌学会九州地方会 進行非小細胞肺癌(IIIB-IV期)の治療(ランチョンセミナー) 2003.7.11 大分市
外科 柴田紘一郎 16th Annual Meeting,World Society of Cardio-Thoracic Surgeons-Japan Chapter. General Thoracic Surgery 2003.7.24 阿蘇
外科 柴田紘一郎 第26回日本気管支学会九州支部総会 肺組織温存の呼吸器手術 2003.8.23 長崎市
外科 柴田紘一郎 第44回日本肺癌学会総会 ビデオセッション2 2003.11.6-7 東京都
外科 柴田紘一郎 第56回日本胸部外科学会総会 肺・周術期管理3(ポスター) 2003.11.19-21 東京都
外科 柴田紘一郎 宮崎イレッサ・カンファランス イレッサ・カンファランス 2004.3.26 宮崎市
脳神経外科 森田 能弘 第17回宮崎脳腫瘍研究会 一般演題 2003.10.17 宮崎市
臨床検査科 木佐貫 篤 第92回日本病理学会総会 一般示説 呼吸器2 2003.4.23 福岡市
臨床検査科 木佐貫 篤 第19回日本臨床細胞学会九州連合会学会 特別講演3 2003.7.20 宮崎市
臨床検査科 木佐貫 篤 第277回九州沖縄スライドコンファレンス 一般演題(第5、6席) 2004.1.24 延岡市

平成15年度 第2章 地域連携・交流・貢献

1. 地域医療連携室の設置活動

(1) 地域医療連携室設置の経緯

医療の高度化多様化、患者ニーズの変革、疾病構造の変化(急性疾患から慢性疾患へ)から、これまでの考え-ひとつの病院で全てを完結する、病院完結型医療-で運営していくことが困難となっている。厚生労働省の医療政策も、急性期型/慢性期型(療養型)に病院の機能を分けていく方向になっている。従って、各々の病院が個々の特性を発揮し、地域で病院・診療所・介護療養施設などと連携して同じ患者の診療治療を行う、すなわち地域完結型医療への転換が求められる時代となり、各医療機関の連携が必須となってきた。
当院では病院機能評価事業の中で、地域に貢献する病院であると明確に理念でうたっているにもかかわらず地域との接点となるべき部門がないことが問題点となった(留意事項)。さらに医療改革の中で急性期型病院を目指す当院においては、地域の医療機関との連携が重要性を増す。それらの状況を踏まえ、地域連携業務を行うべく、既存の医療相談室(スタッフ1名)を拡充して地域医療連携/医療相談室(連携相談室、以下連携室と略)の設置が検討され、2003年4月7日の病院運営会議にて設置が承認された。

(2) 連携室の目標

当院理念「地域社会に貢献する病院」の実現

  • 患者家族・地域医療機関・当院スタッフの間の相互理解を深め、患者を巡る様々な問題を解決し患者中心の医療が円滑に遂行できること
  • 日南病院を中心に地域全体の医療レベルが向上するための活動をサポートすること

それらを通じ南那珂地域住民に満足度の高い良い医療を提供することが目標である。

(3) 連携室の組織とスタッフ

連携室は、院内措置にて医事係内の独立部門として位置付けられており、1階の医療相談室、地域連携室に設置されている。

(スタッフ・役割分担)平成16年3月現在
  氏名 役職 勤務体制 役割分担
室長 木佐貫 篤 検査科・医長 兼任 総括
神園  健 医事係・主査 専任 医療相談
黒木 直子 看護科・主任看護師
(外来担当)
兼任
月・水・金の午後のみ
地域連携、看護相談
関屋 香織 嘱託職員(ニチイ) 専任
月~金の午後のみ
事務(紹介統計等)

(4) 連携室の業務内容

(1)医療相談業務 (2)地域連携業務 (3)院内テレビ放送業務 を行っている。

(1) 医療相談業務

  1. 入院に関する相談
  2. 支払い等経済的問題に関する相談(入院費用の支払い、高額医療費に関すこと等)
  3. 看護に関する相談
  4. 公費負担制度に適用に関すること(特定疾患、更生医療、育成医療等)
  5. 介護保険サービスに関する相談
  6. 障害の福祉サービスに関する相談
  7. 退院後の療養先に関する相談(療養型病院・介護施設等の紹介、在宅サービス等)
  8. その他、医療や生活に関する相談など

医療相談件数のなかで、入退院転院問題件数が地域連携部門の設置により急増した。
(取扱実績 平成13年度:10件、平成14年度:20件、平成15年度:141件)

(2) 地域連携業務

  1. 連携実績の把握(実績収集とデータベース化、各種統計作成) ※医事係と協力実施
  2. 連携に関する諸手続、問題に関すること(医療機関からの相談苦情など)
  3. 退院後の療養先に関する相談(療養型病院・介護施設等の紹介、転院調整、在宅サービス確認等)
  4. 地域連携に関する情報提供
  5. 地域連携に関する情報収集及び交流(病院訪問など)
  6. 各種研修の実施、運営等(医療連携セミナーなど)
  7. その他、地域連携委員会運営など地域連携に関すること

(5) 連携室活動報告と得られた成果

1) 連携実績の把握(実績収集とデータベース化、各種統計の作成)

医事係との協力で、各医療機関別の紹介数・逆紹介数を毎月作成し実績把握につとめている。紹介率は20.0~26.1%の間を推移しており、南那珂圏内からの紹介が8割以上を占めていた。この他各医療機関別/診療科別のデータもまとめており、病院運営に必要な基礎データの集積をおこなってきた。

紹介率等(平成15年4月~平成16年3月、連携室調べ)
  4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
紹介件数 293 319 325 275 254 336 323 285 269 255 264 334
紹介率 22.7 24.6 22.7 20.4 20.0 24.0 22.9 26.1 23.2 22.5 22.8 23.4
圏内病院 32 26 32 34 34 32 36 36 35 30 28 31
圏内診療所 52 54 52 51 48 51 50 50 55 55 58 58
県内施設 8 12 7 10 13 10 7 10 7 8 9 9
県外施設 8 8 9 5 5 7 7 4 3 7 5 2

圏内:南那珂圏(日南市、串間市、北郷町、南郷町) 紹介率・施設毎の内訳数値は%。

2) 連携に関する諸手続、問題に関すること

連携室に他院からの相談や苦情など様々な意見が寄せられた。紹介患者の状況の問い合わせが多く寄せられることから、入院後2週間以上経過しても紹介元への返書が作成されていない場合に、医師へ返書作成の督促をおこなっている。

3) 退院後の療養先に関する相談

患者転退院後にも適切な療養環境が継続できるべく、コンサルテーションシートを活用し、担当看護師による情報収集・スタッフや患者家族との協議、適当な病院選定、受入病院担当者との連絡協議、を繰り返し行いスムーズな転退院につとめている。

(平成15年度コンサルテーションシート運用実績 3月31日現在)
提出件数:70件(解決済み59件、検討中11件)
解決済み59件の内訳 転院43件(病院40件、老健施設3件)、在宅14件、他2件

  • 対象患者在院日数: 平均90.9日(0~315日)
  • 解決までに要した日数: 平均29.5日(0~161日)

4) 地域連携に関する情報提供

情報提供として、診療状況・機能を案内する目的で、平成15年1月から「日南病院紹介受診の手引き」(A4サイズ 10ページ)を作成配布しており、医師会の先生方より好評を得ている。発送先は南那珂2市2町の全ての病院、診療所、医療関連施設など約100ヵ所。当院は、医師の異動が多いため半年毎に改訂発行した(第2版:平成15年7月、第3版:平成16年1月)。

5) 地域連携に関する情報収集

  • 地域医療機関訪問・情報交換
    地域の医療機関の現状確認・連携室PRを目的に、4回13施設を訪問見学した。各施設の機能やスタッフの意向を理解することが出来、訪問施設との連携が格段に良くなった。また、訪問時には当院への様々な要望などの聞くことが出来た。
  • 各種会議等への出席
    南那珂在宅ケア研究会、南那珂緩和ケア研究会、南那珂地域ケア会議、等の様々な施設(訪問看護ステーション、在宅介護支援センター、行政機関、市町村社会福祉協議会など)が参加する会議に出席し、情報交換などを通じて連携を深めている。

6) 各種研修の実施、運営等

当院と圏域内医療機関・施設等との交流をはかり、レベルアップ・連携の普及充実を目的として県立日南医療連携セミナーを実施し好評を得た。(第1回は院内職員対象)

平成15年度に開催された県立日南医療セミナー (会場:2階講堂)
開催日 内容 参加数
第1回
2003.11.12
「口腔ケアの意義と効果を上げるための連携」
 安部 喜郎氏(安部歯科医院院長)
38名
第2回
2004.1.21
「大腿骨頸部骨折治療の考え方」 川野 彰裕(整形外科副医長)
「大腿骨頸部骨折のリハビリテーション」
 野口 拓巳(リハビリテーション科理学療法士)
86名
第3回
2004.3.3
「褥瘡の一般知識(原因から治療まで)」 長嶺 英宏(皮膚科医長)
「褥瘡患者のケアについて」 沼村 光代(皮膚科看護師)
150名

その他、11月18日に開催されたスマイル会(南那珂地区透析施設看護師勉強会)運営にも協力した。

2. 南那珂医師会との協力・連携

  1. 医師会運営への協力
    地域2市2町の地元医師会である南那珂医師会には、平成15年度も木佐貫篤医長(臨床検査科)が理事に任命され運営に参加し、医師会と当院の連携に努めている。
  2. 学校心臓検診への協力
    医師会が自治体より委嘱され行っている学校心臓検診については、上田正人部長(内科)が判定委員として参加しており、精密検査は当院内科・小児科にて実施した(串間市の小中学生を除く)。また飯干宏俊医長(内科)は、南那珂結核審査会委員に委嘱され、同審査会に出席した。
  3. 医師会生涯教育医学会の共催
    7月4日に南那珂医師会生涯教育医学会を当院講堂にて共催開催した。地域医療連携をテーマとして武藤正樹氏(国立長野病院副院長)金井昌子氏(国立長野病院地域連携室主任)に講演していただき、47名の参加者があった。
  4. 在宅ケア、緩和ケアへの関わり
    南那珂医師会主催の「南那珂在宅ケア研究会」(毎月第2火曜 19時~20時、南那珂医師会館)には、当院看護科・地域医療連携/医療相談室(連携相談室)もメンバーとして参加しており、毎回数名出席してきた。また平成16年3月には木佐貫医長(連携相談室室長)が「地域連携への取り組み」として発表を行った。
    平成14年12月に発足した「南那珂緩和ケア研究会」には、当院から幹事として清水サナエ看護師(5東主任看護師、緩和ケアグループ)が参加している。

3. 地域諸機関からの研修・見学等

県立日南病院では、地域との医療連携充実及び明日の医療を担う人材育成のために、南那珂地区をはじめとする各教育機関、また消防署や地域医療機関等からの研修・見学等を毎年受け入れている。
平成15年度から宮崎医科大学6年生のクラークシップを受け入れることになり、3名(内科2名、臨床検査科1名)を受け入れた。
平成15年度の各種実習研修等の受け入れ実績を下に示す(年の記載がないものは2003年分)。

(1) 教育機関等

大学、短期大学、高等学校の実習見学受け入れ

【宮崎医科大学からのクリニカルクラークシップ受け入れ】
期間 受け入れ科 主な実習内容
2003年4月1日~4月11日 臨床検査科(1名) 病理全般
2003年5月6日~5月30日 内科(2名) 内科全般
【宮崎医科大学/宮崎大学医学部学生 夏期研修・救急見学受け入れ】
期間 研修者数 受け入れ科 主な実習内容
2003年8月25日~29日 5年生 3名 麻酔科、小児科、外科、精神科、心療内科、病理 各診療科外来、手術・麻酔見学、病理診断実習、救急センター見学ほか
2003年9月~2004年3月
(各1日づつ)
5年生 3名
4年生 10名
麻酔科、救急 救急センター見学ほか
【栄養管理係の学生実習受け入れ】
期間 学校名 主な実習内容
2003年7月28日~8月1日 聖心ウルスラ学園短期大学(1名) 栄養管理・調理全般
2003年8月18日~8月22日 西九州大学(2名) 栄養管理・調理全般
2003年10月21日~10月23日 日南工業高校インターシップ実習生(1名) 栄養管理・調理全般
2003年11月10日~11月20日 日南学園高等学校調理科学性実習
(調理科2年生5名)
栄養管理・調理全般
【リハビリテーション科の学生実習受け入れ】
期間 学校名 実習生数 主な実習内容
5月12日~7月19日 宮崎リハビリテーション学院(3年) 2名 リハビリテーション全般
8月18日~10月11日 常葉学園医療専門学校(4年) 1名 リハビリテーション全般
8月18日~10月25日 宮崎リハビリテーション学院(3年) 1名 リハビリテーション全般
1月26日~2月7日 宮崎リハビリテーション学院(2年) 2名 リハビリテーション評価実習
2月16日~2月28日 宮崎リハビリテーション学院(2年) 2名 リハビリテーション評価実習
【看護科の学生臨床実習受け入れ】 実習受入期間:2003年5月~2004年3月
学校名 課程
(修業年限)
学年 実習
生数
実習期間
(延べ日数)
実習病棟
宮崎県立看護大学 看護学士(4年) 4年
3年
2名
30名
34日
535日
4東、産婦人科、外来
日南学園看護専攻科 看護師(2年) 1年 31名 372日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園看護専攻科 看護師(2年) 2年 42名 1487日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園田野看護専攻科 看護師(2年) 2年 45名 320日 4東
日南学園高校衛生看護科 准看護師(3年) 3年 67名 1403日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南学園看護科 看護師(5年) 2年 42名 1806日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
日南看護専門学校 看護師(3年) 1年 44名 308日 3東、4西、5東、5西、6東、6西
合計 359名 6000日  

【ふれあい看護体験】

これからの社会を担っていく高校生と病院、施設関係者が交流して、医療や看護のあり方を共に考えていくきっかけをつくり、また患者さんとのふれあいを通して、看護することや人の命について理解と関心を深める機会を提供する目的にて「ふれあい看護体験」を実施した。

日時 7月29日(木)9:00~15:15
実施病棟 7病棟(3東・4東・4西・5東・5西・6東・6西)
参加対象者 南那珂地域の高校生30名
(県立日南高校12名、日南学園高校6名、県立都城泉ヶ丘高校6名、県立都城西高校6名)
体験内容 見る!触れる!学ぶ!
(1)清潔の援助(シャンプー、足浴など)
(2)体温・血圧・脈拍測定
(3)食事の援助
(4)体位と姿勢(車椅子搬送)
(5)身の回りの世話・環境整備
(6)排泄の援助
(7)活動(散歩・運動・患者さんとの会話)

(2) 行政機関等

消防署】

1)救急救命士就業前院内研修
研修期間 研修者、人数 主な研修内容
2003年5月12日~6月6日 日南市消防本部消防士長  1名 救急患者の初期治療、
病棟・手術室研修
2003年11月10日~12月5日 日南市消防本部消防士長  1名 救急患者の初期治療、
病棟・手術室研修
2)救急救命士就業後院内研修
研修期間 研修者、人数 主な研修内容
2004年1月14日~20日 日南市消防本部消防士長  2名 救急患者の初期治療
2004年1月21日~27日 日南市消防本部消防士長  2名 救急患者の初期治療
3)消防署救急隊員院内研修
研修期間 研修者、人数 主な研修内容
2004年2月19日~21日 日南市消防署員  3名 救急室での見学、
救急患者の応急処置
2004年2月26日~28日 日南市消防署員  3名 救急室での見学、
救急患者の応急処置

4)MC(Medical control)検証会

平成15年度からMC(Medical control)検証会を開始した。これは、救急救命士と当院医師等が出席して、実際に行われた救急出動の事例を検証することで今後の活動に役立て、あわせて救急救命士の技量向上を目的として行われている。

会場:県立日南病院地域医療室
開催回数 日時 内容 出席者
第1回検証会 2003.8.28 検証
 除細動  2事例
 多発外傷 1事例
医師 1名
日南市消防署 5名
串間市消防署 4名
第2回検証会 2003.11.7 検証
 除細動  4事例
意見交換
医師 1名
日南市消防署 7名
串間市消防署 3名
第3回検証会 2004.1.29 検証
 除細動  2事例
 その他  2事例
意見交換
医師 1名
日南市消防本部 1名
日南市消防署 6名
串間市消防署 3名

(3) 地域の医療機関等

【医師研修】
研修期間 研修者、人数 主な研修内容
2003年7月23日~9月30日
(毎週水曜日)
愛泉会日南病院研修医  1名 救急医療活動の見学(救急センター)
【薬剤師研修】
研修期間 研修者、人数 主な研修内容
2003年6月20日 日南、串間地区薬剤師会会員 15名 院外処方せんに伴う技術的検討について
【看護師研修】
研修期間 研修者、人数 主な研修内容 受け入れ病棟
2003年10月14日~10月21日
(各3日間)
宮崎県難病医療連絡協議会、南那珂地区訪問看護師 9名 重症患者の看護ケア研修 ICU
6西
2003年11月25日~12月5日 県立こども療育センター看護師 2名 看護実務研修 3東
4東、4西
5東

4. はまゆう会

はまゆう会では、糖尿病に対する理解と理解と自己管理の向上を目指して、毎年様々な年間行事を通じて、医師・栄養士・看護師との交流を行っている。
平成15年度の活動状況は下記のとおりであるが、この他、「糖尿病を学ぶ会」にも同時に参加し、学習や交流を深めている。

  • はまゆう会
    糖尿病の患者さんに、糖尿病に対する関心を高めていただくために、平成2年7月に発足した「日南病院糖尿病友の会」の名称、会員は24名
(平成15年度の活動)
年月日 行事 場所
2003.4.18 第14回はまゆう会総会 第2会議室
2003.6.24 医師・栄養士による講話 講堂
2003.7.9 第1回役員会  
2003.8.18 第2回役員会  
2003.10.9 第3回役員会 第2会議室
2003.11.8 はまゆう会交流会 大島散策
2004.3.16 第4回役員会  

※料理講習会は、管理栄養士の指導により行われています。

5. 献血への協力

県立日南病院では、地域が必要とする安全性の高い血液を確保し、県民の皆様の健康と生命を守るため宮崎県赤十字血液センターが病院構内で実施する献血に積極的に協力している。

  • 献血実施日
    平成15年6月5日
    平成16年1月20日
  • 献血受付者数
    延べ81名

6. 県立日南病院祭

恒例の県立日南病院祭が平成15年11月16日(日)に開催されました。
今回で5回目で地域での認知度も上がり、また、天候にも恵まれたこともあり、同日に日南市において「つわぶきマラソン」があったにも関わらず、入院患者、外来参加者、ボランティア、スタッフ等、約1,500名の参加者があった。

  • 各コーナー:
    検診・測定、糖尿病ってな~に!、腹腔鏡下胆のう摘出術(展示・ビデオ)体験、X線機器見学コーナー、行事食カードの展示、病院食展示・栄養相談・試食、医学講座「精神疾患について理解しよう」、「喫煙の有害性」、バザー、白衣体験、タバコの有害性、薬物の有害性、物産展、宮崎大学医学部学生の展示(寄生虫・微生物展、子供のための医学展)
  • アトラクション:
    平野神社(獅子舞)、潮わらばぁ会(沖縄エイサー)、ポッポの会(合唱)、日南孝紀会(三味線太鼓合奏)、栫井愛子(健康体操)、須志田ユキ子・山本和子(ハワイアンダンス)、にちなんハーモニカ同好会(ハーモニカ)、藤間流寿樹会(日本舞踊)、日清会(三味線・民謡)、琴伝流大正琴漣会(大正琴)、瀬治山光士(踊り)、小波流(舞踊)、かすみバンド(演奏と歌)
  • ご協力いただいた方々:
    日南学園(日南看護専門学校、日南看護専攻科、衛生看護科)、日南学園野球部、宮崎大学医学部学生、ファミリーマートキッチン、松の露酒造、つよし学園、あすか園

7. 各診療科等が協力した地域の催し、イベント等

平成15年度に各診療科が協力した地域の催しは次のとおりである。

【イベントへの当院職員の派遣】

1) 第20回日南市健康まつり

平成15年12月7日(日)
日南市総合運動公園内・多目的体育館
検査技師7名、看護師7名参加協力
検査技師:検尿(195名実施)
貧血検査(214名実施)
看護師:血糖測定・糖尿病のパンフレット配布(約200名実施)

【イベント時における急患等の搬入対応への協力依頼】

1) 青少年健全育成チャリティー宮崎交流空手道大会

平成15年6月22日(日)
日南市総合運動公園内・柔道場

2) 宮崎県糖尿病協会宿泊講習会

平成15年6月28日(土)~29日(日)
北郷町・日南杉の湯荘

3) 油津港まつり2003

平成15年7月19日(土)~20日(日)
日南市・油津港

平成15年度(平成15年4月1日~平成16年3月31日)

平成15年度年報発刊のご挨拶

人類が宇宙を目指す時代になり、時の速さまで加速されるおもいの中、早や平成15年度年報発行の時期となりました。日南病院年報の刊行をはじめまして、今回で5年目となります。
歳月人を待たず。「年々歳々 花相似たり 歳々年々 人おなじからず」といいますが、職員の皆様には、平成15年度新しく転任、又は赴任されてきた方々ともどもに、本年報に記載されている内容のごとく、各々の部門で活躍していただきました。
即ち、患者さんにより満足していただく医療を目標に、それぞれの部門で懸命に努力いただきましたが、これらにつき、相互理解、情報公開の目的も含め、この1年間の業績として、ここにとりまとめました。
平成15年度も病院にとって種々の大きな動きがありました。
即ち、国の経済状況が、厳しくなっていく状況のもと、経営上の改善がつよく求められるとともに、自治体病院のあり方そのものも問われる時代となってきました。
平成15年度の包括外部監査において、当院はそのあり方について、厳しい指摘をうけました。
質の高い病院を目指して、平成14年度に取り組みを始めた病院機能評価の審査も、職員一丸となった尽力により、判定基準の達成が平成16年4月に承認されました。
日進月歩の医療現場は患者さんのニーズの高度化、多様化をうけ、業務もますます複雑、かつ、増加してきております。このような中、各部門で病院職員の方々は、患者さんの種々の要求に応えるべく、本年報に記載されていますごとく、獅子奮迅の活躍をされました。そのご努力に、心より感謝するものであります。
人間はある意味では、忘却・過去のうえに明日を創っています。
だからこそ、職員の方々の業績の数々を記録に留め、これらを検定・検証する事が明日への病院作りの原動力になるものと確信しております。
最後に毎年、年報編集にご尽力いただいている木佐貫医長に心より敬意を表します。

平成16年8月 蝉時雨 盛んなる頃。
柴田紘一郎

第1章 病院の概要

1. 病院の概要

所在地 日南市木山1丁目9番5号
開設年月日 昭和23年9月1日
現施設新築年月日 平成10年2月24日
診療科目 内科、心療内科、精神科、神経内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、放射線科、麻酔科 (計16診療科、内心療内科・精神科及び整形外科・リハビリテーション科は兼任)
許可病床数 一般336床、感染症4床、合計340床
診療報酬 一般病棟入院基本料Ⅰ郡入院基本料2(2.5対1看護、平成14年10月1日から)
10対1看護補助加算(平成14年10月1日から)等
施設の規模 土地 36,046.23㎡
建物 23,400.89㎡
駐車場 外来: 283台 職員: 233台

診療日案内

  1. 受付時間 新患(はじめての方)
    午前8時30分から午前11時まで
    再診(2回目以降の方) 午前8時30分から午前11時まで
    ※予約の方は、その曜日・時間に 但し、皮膚科のみ木曜日の受付は午前8時30分から午前9時30分までの予約診療のみ 脳神経外科は、手術のための外来診療ができない場合あり
  2. 急患はいつでも受け付け
  3. 土曜日・日曜日・祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は休診

組織

職員数

(平成15年7月1日現在)
[医療部門] 73人
  医師 35人
  薬剤師 7人
  放射線技師 8人
  臨床検査技師 9人
  その他の医療技術者 6人
  臨床研修医 8人
[看護部門] 220人
  看護師 207人
  看護補助員 13人
[給食部門] 16人
  管理栄養士 4人
  技術員 12人
[管理部門] 17人
  事務員 15人
  技術員 2人
[合計] 326人

2. 病院事業の執行状況及び事業実績

当院は、日南串間医療圏域における公的医療機関として二次救急医療をはじめ、ICU(集中強化治療室)・CCU(冠動脈疾患集中治療室)・NICU(新生児集中治療室)の運用により、地域社会に貢献する中核病院として質の高い医療サービスの確保に努めてきたところである。
経営状況は、まず収益面では、入院患者数が前年度比で3,478人減少したため、入院収益は33億1千5百万円と前年度に比べ8千万円減少した。また、外来患者数が診療費自己負担率の引き上げ、薬剤の長期投与制限の原則撤廃などにより前年度比で6,380人減少したものの、患者1人1日当たりの診療収入が増となったことから、外来収益は11億5百万円と前年度に比べ8千9百万円増加した。これにより医業収益は、47億1千7百万円と前年度に比べ2千3百万円の増となった。
次に、費用面では、職員数及び退職者数の減により給与費の大幅な削減が図られたため、医業費用は62億9百万円と前年度に比べ4億2千7百万円の減となった。
この結果、平成15年度の病院事業会計の損益は、10億2千6百万円の純損失を計上し、累積欠損金は93億8千2百万円に達した。
また、本院の医療に対する対外的な評価を一層高めるため、(財)日本医療機能評価機構による病院機能評価の認定取得に向けて職員が一丸となって取り組んだことで、病院機能の充実と患者サービス改善などの面で、職員の意識改革が図られた。
さらに、8月には地域がん拠点病院として指定を受け、緩和ケア等への取り組みを行った。

(1) 患者の状況

区分 15年度 14年度 増減
入院患者数 105,237人 108,715人 △3,478人
(一日当たり) (288人) (298人) (△10人)
外来患者数 164,755人 171,135人 △6,380人
(一日当たり) (670人) (699人) (△29人)
病床利用率 84.6% 87.6% △3.0ポイント
平均在院日数 21.8日 22.7日 △0.9日

(2) 医療器械の整備状況

平成15年度はX線コンピュータ断層撮影装置(CT)、無散瞳眼底カメラなど51件の整備を行った。

(3) 診療の状況

手術件数   4,074件
分娩件数   330件
解剖件数   4件
放射線件数   293,401件
人工透析件数 実患者数
延透析回数
55人
2,676回
人間ドッグ受信者数   104人
理学療法件数 延件数
一日当たり
23,367件
95件
臨床検査件数 入院
外来
412,549件
884,595件
調剤件数(実剤数) 入院
外来(院内調剤)
外来(院外調剤)
53,408件
11,265件
250,619件
(延剤数) 入院
外来(院内調剤)
外来(院外調剤)
315,302件
64,374件
4,589,353件
給食の状況 延食数
一日当たり
261,680食
715食
(栄養指導件数) 入院 個別
集団
1,998件
1,884件
外来 個別
集団
138件
497件

3. 院内の主な行事

(1) 定例会

  • 病院運営会議(毎月第1・第3月曜日 応接室)
  • 病院あり方プロジェクト(随時 第1会議室)
  • 医局会(毎月第3水曜日 講堂)
  • 診療科代表者会議(毎月第4木曜日 講堂)
  • 臨床懇話会(毎月第3水曜日 講堂)
  • 事務部役職会(毎週水曜日 第1会議室)
  • 院内感染症対策委員会(毎月第2木曜日 第1会議室)
  • リスクマネージメント部会(毎月第2金曜日 第1会議室)
  • 薬品委員会(毎奇数月第4木曜日 講堂)
  • 病院機能評価認定証取得検討委員会(随時 第1会議室)
  • 師長会議(毎月第1・第3火曜日 看護科)
  • 主任会(毎月第1金曜日 第2会議室)
  • 教育部会議(毎月第2火曜日 第2会議室)
  • 看護記録検討委員会(毎月第4木曜日 第2会議室)

(2) 主な行事

15年4月

  • 辞令交付式(1日 講堂)
  • 第3回宮川章子氏「ちぎり絵」展(2月4日~ 東側入口通路)
  • 2003年「広島東洋カープ」サイン展(2月14日~12月12日 エントランスホール)
  • 平成15年度当初予算及び平成14年度決算説明会(15日 県電ホール)
  • 生活慣習病パネル展「脳卒中」(15日~5月13日 エントランスホール)
  • 平成15年度福祉保健部全体所属長会議(16日 第一宮銀ビル)
  • 第1回県立日南病院こどもスケッチ大会(21日~23日 西側東屋付近)
  • 新ひむかづくり運動20周年記念展示会(21日~5月2日 中央検査室前)

15年5月

  • 「看護の日」ナイチンゲール像、花飾り(9日~15日 エントランスホール)
  • 日南地区官公庁連絡協議会(12日 ホテルシーズン日南)
  • 平成14年度決算ヒアリング(12日、県庁南別館)
  • 生活慣習病パネル展「心筋梗塞」(14日~7月1日 エントランスホール)
  • 日南・串間市政記者クラブ等との意見交換会(16日 管内)
  • 新医師臨床研修制度説明会(28日 県医師会館)
  • 地元選出県議会議員との意見交換会(29日 日南総合庁舎)
  • 監査事務局監査(29日~30日 第1会議室)

15年6月

  • 第1回県立日南病院こどもスケッチ大会院内展示(2日~27日 エントランスホール)
  • 第1回県立日南病院こどもスケッチ大会表彰式(3日 院長応接室)
  • 南那珂地方連絡協議会(5日 ホテルシーズン)
  • 放射線業務従事者教育訓練(17日 講堂)
  • 七夕飾り(24日~7月7日 エントランスホール)
  • 監査委員監査(26日 第1会議室)
  • 県立病院経営改善検討会議(27日 県庁第3東別館)

15年7月

  • 院内感染防止対策研修会(3日 講堂)
  • 県知事職員表彰(4日 宮崎厚生年金会館)
  • SARS連絡協議会(8日 日南保健所)
  • 日南串間保健医療推進協議会(9日 日南保健所)
  • 第1回職業倫理講演会(16日 講堂)
  • ふれあい看護体験の日(25日 講堂)
  • SARS実地訓練(25日 3階病棟)
  • 消防訓練(29日~8月1日 院内)
  • 南睦会総会(30日 講堂)

15年8月

  • 生活慣習病パネル展「その他の癌」(2日~20日 エントランスホール)
  • 電子カルテシステム推進委員会(19日 県庁第2東別館)
  • 第2回職業倫理講演会(20日 講堂)
  • 生活慣習病パネル展「糖尿病」(21日~9月16日 エントランスホール)
  • SARS講演会(22日 講堂)
  • 平成16年度当初予算編成方針説明会(29日 県庁第2東別館)

15年9月

  • 院内テレビによる案内開始(1日~ 病室等)
  • 4県立病院レクリェーション大会(6日、県武道館)
  • 包括外部監査(8日~12日 第1会議室)
  • リスクマネージメント研修会(11日 講堂)
  • 生活慣習病パネル展「高脂血症」(17日~11月13日 エントランスホール)
  • 全国自治体病院協議会宮崎県支部総会(19日、県立宮崎病院)
  • 第3回職業倫理講演会(24日 講堂)
  • 県議会厚生常任委員会決算審査委員会(25日 講堂)
  • 県立病院前期分科会(30日 県庁第2東別館)

15年10月

  • 県立病院後期分科会(2日 県庁南別館 )
  • 観月会(9日 東側駐車場)
  • 平成16年度当初予算要求総括ヒアリング(14日 県庁南別館)
  • 日南病院やすらぎの夕べ(20日 エントランスホール)
  • 第4回職業倫理講演会(31日 講堂)

15年11月

  • 南那珂地方行政懇談会(4日 ホテル中村莊)
  • 第2回経営改善検討会議(4日 第1会議室)
  • 医療監視(13日 講堂)
  • 日南市休日夜間急病センター運営協議会(13日 ホテルシーズン日南)
  • 第5回県立日南病院祭(16日 院内)
  • 南睦会文化祭(16日~17日 講堂)
  • 日南保健所運営協議会(20日 日南保健所)
  • シャコバサボテンの展示(23日~ 1階X線受付前)
  • 南那珂地方行政懇談会(25日 かんぽの宿)
  • 第5回職業倫理講演会(26日 講堂)
  • 生活慣習病パネル展「アルコール性肝障害 」(28日~3月31日 中央検査室前)
  • 生活慣習病パネル展「動脈硬化」(28日~3月31日 エントランスホール)

15年12月

  • 南睦会交流会(12日 ホテルシーズン日南)
  • 第6回職業倫理講演会(16日 講堂)
  • 県立日南病院クリスマスコンサート(19日 エントランスホール)
  • 仕事納め式(26日 講堂)

16年1月

  • 仕事始め式(5日 講堂)
  • 患者アンケート調査(8日 各科外来受付・各病棟)
  • 宮崎大学医学部「患者さんの気持ち」特別展(19日~2月27日 エントランスホール)
  • 日南地区官公庁連絡協議会(27日 北郷町)
  • 待ち時間調査(28日 医事課)
  • 第7回職業倫理講演会(30日 講堂)

16年2月

  • 院内感染防止対策研修会(2日 講堂)               
  • 第8回職業倫理講演会(12日 講堂)
  • 南那珂地域県民会議(16日 日南保健福祉総合センター)
  • 2004年「広島東洋カープ」サイン展(17日~ エントランスホール)
  • リスクマネージメント研修会(24日 講堂)
  • 第3回経営改善検討会議(25日 県庁南別館)

16年3月

  • 総合防災訓練(4日 院内)
  • TQM活動成果院内発表会(8日 講堂)
  • 第9回職業倫理講演会(10日 講堂)
  • TQM活動成果県大会(22日 県庁南別館)
  • 病院機能評価現地審査(30日 講堂)

4. 院内各種組織(平成14年度)

名称 構成員 目的 開催回数
病院運営会議 院長、医局長、副医局長、事務局長、事務次長、薬剤長、総看護師長 病院の管理運営の基本方針及び重要事項について審議する。 17
医局会 全ての医師 医師の連帯を図る。 10
診療科代表者会議 院長、医局長、副医局長、各診療科代表者、事務局長、事務次長、薬剤長、総看護師長 各科相互の情報交換を行い連携を図るとともに、病院職員間の意思疎通を図る。 12
事務部役職会 事務局長、事務次長、総看護師長、事務局各係長 事務局及び看護科の情報交換を行い連携を図る。 49
倫理委員会 院長、診療科医師、事務局長、総看護師長、院外の学識経験者 院内で行われる医療行為及び医学の研究が倫理的、社会的観点から推進されるよう、その内容を審査する。 1
院内顕彰委員会 病院運営会議と同じ 院内職員及び団体が患者サービス及び院内活性化に顕著な活動、業績をあげたときに表彰を行う。 0
経営改善検討委員会 院長、診療科医師、医局長、薬剤科、臨床検査科、放射線科、リハビリテーション科、看護科、事務部門 経営改善を図るための各種対策について審議する。 3
患者サービス検討部会 医師、看護科、各部門代表、事務部門 院内・院外環境の改善、外来患者の待ち時間短縮、職員の接遇研修等を検討する。 2
診療報酬請求等検討部会 医師、薬剤科、看護科、事務部門 請求漏れ防止策、査定減対策等の検討を行う。 0
費用節減検討部会 医師、薬剤科、看護科、各部門代表、事務部門 材料費、経費等について費用節減策を検討し、病院経営の改善に資する。 2
未収金対策等検討部会 看護科、事務部門 未収金の発生防止対策をたてるとともに、発生した未収金の早期回収の諸方策を検討する。 1
広報編集委員会 診療科医師、事務次長、薬剤科、臨床検査科、看護科、庶務係長 地域住民に信頼され親しまれる医療機関を目指すとともに、地域医療レベルの向上に貢献するため広報について協議する。 1
外来ボランティア運営委員会 事務次長、副総看護師長、看護科、医事係 ボランティア活動の場を提供することにより患者サービスの向上、病院のイメージアップ、地域に開かれた病院を目指す。 0
医療機器等機種選定委員会 院長、事務局長、事務次長、医事課長、用度係長、診療科代表、看護科代表、購入予定部門代表 医療機器等の適正な購入を図る
 (300万円以上)
3
院内感染症対策委員会 院長、診療科医師、臨床検査科、検査科、薬剤科、看護科、事務部門 院内における感染症をサーベランスし、院内感染防止を始めとする各種感染予防対策について協議実施を行う。
12
臨床検査委員会 診療科代表医師、臨床検査科、看護科、事務部関係者 臨床検査業務の院内での有効活用に関する協議を行う。 1
輸血療法委員会 診療科代表医師、臨床検査科、薬剤科、看護科、事務部関係者 輸血に関する事項を審議する。 4
放射線安全委員会 診療科医師、放射線科、看護科、事務部門 放射線障害の発生を防止し、あわせて公共の安全を確保する。 1
手術室運営委員会 各診療科代表、手術室看護師長 手術室の運営、改善及び手術(麻酔)の予定作成について検討する。 2
集中治療室運営委員会 集中治療室室長、診療科医師、集中治療室看護師長・主任看護師 集中治療室での患者管理が安全かつ適正に行うことについて検討する。 2
褥瘡対策委員会 皮膚科医師、副総看護師長、看護科、薬剤科、栄養管理係、医事係 褥瘡の予防を図るとともに、できた褥瘡を悪化させないための検討を行う 9
栄養管理委員会 内科部長、外科・小児科医師、総看護師長、各病棟看護師長、看護補助員、事務部関係者 栄養管理業務の円滑な運営を図るため、研究、協議し、意見を院長に具申する。 1
医療事故防止対策委員会 診療科部長・医長、臨床検査科医長、薬剤長、放射線科技師長、総看護師長、事務局長、医事課長 院内における医療事故を防止し、安全かつ適切な医療の提供体制を確立する。 4
リスクマネージメント部会 医師、事務次長、看護科、薬剤科、臨床検査科、放射線科 医療事故防止対策を実効あるものにするため、事故の原因分析や事故防止の具体策等について調査・検討を行う 10
医療ガス安全管理委員会 診療科医師、薬剤科、看護科、用度係長、整備係長 医療ガス設備の安全管理を図り、患者の安全を確保する。 1
入退院委員会 診療科医師、副総看護師長、看護科、会計係長、医事係 患者の入退院に関する事項を検討し、円滑な入退院ができるように検討・提言する。 2
診療録管理保管委員会 診療科医師、看護科、中央カルテ室、医事係 カルテの管理に関し、法令等で定めるもののほか、必要な事項を定める。 2
地域医療連携委員会 診療科医師、薬剤科、看護科、医事係 地域医療の連携を推進することにより、患者サービスの向上に努める。 1
図書委員会 診療科医師、副総看護師長、薬剤科、臨床検査科、放射線科、リハビリテーション科、看護科、庶務係長、用度係長 図書室の適正な運営と図書室の充実を図って職員の資質向上に寄与する。 3
安全衛生委員会 院長、医局長、事務局長、事務次長、総看護師長、組合推薦委員、庶務係長 職場における職員の安全と健康を確保するとともに、快適な職場環境の形成を促進する。 3
防災対策委員会 診療科医師、事務局長、総看護師長、事務次長、薬剤長、検査科技師長、放射線科主任、リハビリテーション科主査、医事課長 、栄養管理科主任、事務部各係長 防災知識の向上と訓練を通じて、職員、患者の安全を確保する。 1
薬品委員会 診療科代表医師、事務局長、薬剤長、総看護師長、医事課長 薬品の採用等に関する事項を審議する。 6
治験審査委員会 診療科部長、医局長、事務局長、薬剤長、総看護師長、放射線科技師長、臨床検査科技師長、外部委員 医薬品の臨床試験の実施可否等を審議する。 0
救急委員会 外科・内科・脳神経外科・小児科・整形外科医師、地域連携、副総看護師長、副薬剤長、検査科技師長、放射線科技師長、事務次長 県立日南病院救急医療運営要綱に基づく県立日南病院の救急医療の円滑な運営と適正な管理を図る。 1
教育研修委員会 副医局長、事務次長、薬剤長、副総看護師長、臨床検査科技師長、放射線科技師長 職員の資質の向上を図り、良質な医療の提供、患者サービスの向上に資する。
2
電子カルテシステム導入推進委員会 院長、産婦人科・内科・外科医師、事務局長、外各部門代表9名 「医療の質の向上」、「病院管理運営の効率化」、「患者サービスの向上」等を目的とし、効率的かつ効果的な電子カルテシステムの導入に伴う諸問題について検討を行う。
3
病院機能評価認定証取得検討委員会 院長、院内各部門代表者 (財)日本医療機能評価機構が発行する病院機能評価認定証を取得する。 11
献立検討委員会 栄養士、調理師 献立内容と食器等について検討する 12
サプライ業務連絡会議 副総看護師長、手術室師長、中央材料室師長、用度係長、診療材料担当、看護補助員、サプライセンター主任 診療材料の院内物流業務に係る日常の問題点の協議、部署間の連絡を行う。 4
師長会議 総看護師長、副総看護師長、看護師長 看護管理上の施策・方針を協議し決定する。 22
主任会議 総看護師長、主任看護師 看護師長を補佐し主任としての役割について情報交換・検討を行う。 11
教育部会議 副総看護師長、看護師長、主任看護師 看護職員の資質向上と業務に対する意欲の高揚を図る。業務内容の充実を図るための教育・研修を計画、実施する。 11
看護業務改善委員会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 業務の改善、看護サービスにつながる事柄を協議・検討し、見直した結果を看護科等に答申する。 5
臨床実習指導者会 副総看護師長、臨床指導者、各学院教務 看護学生の臨床指導の向上及び指導者の研鑽に努める。各学校との連絡、調整を行う。 11
看護手順委員会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 看護手順、看護基準の検討と見直しを行う。 4
看護記録検討会 看護師長、主任看護師、各部署看護師 看護記録のあり方を検討し、記録を充実させ看護の質の向上を図る。 11
看護研究委員会 教育担当師長、主任看護師、各部署看護師 看護現場の問題を研究的視点でみることにより、創造的に解決する。 8
接遇委員会 副総看護師長、看護師長、主任看護師、各部署看護師 温かく良質な看護サービスができるように、看護の視点で接遇をとらえる 5
感染看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 院内感染防止のための啓蒙活動を行うとともに必要時に院内感染症対策委員会へ提言する。 10
緩和ケア看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 緩和ケア研修で学んだ知識・技術を実践の場で活かし、緩和ケアの充実を図る。 8
救急看護研究会 副総看護師長、研修参加看護師 救急看護に関する専門的な知識・技術を看護実践に活かし、救急看護の質の向上を図る。 11

5. 病院機能評価取得に向けての取り組み

当院の現状の客観的把握、そして病院機能改善を通じての医療の質の向上、患者さんの満足度向上を目的として、(財)日本医療機能評価機構の行う病院機能評価事業への取り組みを行った。多方面にわたる改善活動が実践され当院の機能改善等に大きく寄与したが、さらなる改善の必要があると評価された。平成15年度も病院一丸となって継続して機能向上に取り組んでいく予定である。

【認定取得への取り組み状況】

  • 2003年
    05月19日 審査結果確定(認定保留)(23日結果受領)
    08月04日 病院機能評価審査報告書受領
    11月17日 窓口相談受審(柴田、木佐貫、中武、三秋)
  • 2004年
    02月03日 再審査申込み(再審査資料等送付)
    03月23日 再審査リハーサル
    03月30日 再審査受審(寺崎特別審査員1名来院)
    04月19日 審査結果確定(認定証発行)(22日結果受領)

【委員会開催実績】

回数 開催日・場所 主な討議内容
第24回 4月17日(金)
16:05~17:00

異動、配置換え等に伴う委員変更、改善項目まとめ(配布)、改善への取組の現状・問題点等の検討(教育研修委員会、連携相談室、診療記録管理室の設置、患者満足度調査、医療廃棄物、臨床工学士等)

第25回 5月23日(金)
16:05~17:00
審査結果(留保)報告、指摘項目に関する討議
第26回 6月10日(火)
16:05~17:45
改善要望事項・留意事項への対応プラン(各部門提出)、分煙対策(東玄関喫煙場所設置)
第27回 7月2日(水)
16:00~17:20
改善要望事項・留意事項への対応プラン(機構への照会結果)
第28回 8月20日(水)
16:00~17:20
審査報告書についての対応、指摘、疑義等、改善要望事項・留意事項への対応プラン進行状況、窓口相談について
第29回 10月7日(火)
16:00~17:30
審査報告書に対する疑義照会・訂正要望書(案)、対応プランの最終確認、他
第30回 11月20日(木)
16:05~17:15
窓口相談報告(11月17日)、対応プランの確認・修正、機能評価説明会プラン説明、院内事故発生訓練案内
第31回 12月24日(水)
16:05~17:35
窓口相談結果配布、院内事故発生対応訓練報告、機能評価説明会報告
第32回 1月14日(水)
16:00~17:35
再審査に向けての問題点整理、今後のスケジュール確認
第33回 3月8日(月)
16:00~17:00
再訪問審査日までのスケジュール、改善項目等の再確認、疑義照会事項に関する書類整備
第34回 3月24日(水)
16:00~16:50
部署訪問報告(3月17日)、面接リハーサル報告(3月23日)、当日スケジュール確認、疑義照会についての書類確認

【機能評価に関する院内職員説明会】

臨時・委託を含む全職員に機能評価への取り組みの現況を伝え、職員の共通認識を高める目的で、院内説明会を4回に分けて実施した。

  • 開催日: 11月21日(金)、11月25日(火)、12月4日(木)、12月10日(水)
  • 時間: 17:30~(約60分)
  • 場所: 講堂
  • 担当: 木佐貫 篤(機能評価委・副委員長)
  • 主な内容: 機能評価報告書の内容、改善要望事項・留意事項・指摘事項の説明とそれに関する取組状況(問題点、対応・対策)など
    出席者数: 264名
    11月21日(54名)、25日(75名)、12月4日(77名)、10日(58名)

【広報誌「病院機能認定証取得検討委員会だより」の発行】

昨年に引き続き『みんなで一丸』を合い言葉に、全職員(含臨時・委託職員)向けに発行し、機能評価に関する情報浸透をはかった。

号数 発行日 内容
第9号 5月9日 評価の流れ、委員会活動報告、委員名簿
第10号 5月26日 審査結果を聞いて、審査結果の内容、再審査受審に向けてのスケジュール
第11号 9月4日 審査結果報告書が届きました、改善要望事項・留意事項への取組、評価受審を通じての成果
第12号 2月3日 再審査申込、再審査へのスケジュール、改善されたこと
第13号 3月18日 再審査日程及びそれまでのスケジュール、再審査項目と取組
第14号 3月31日 機能評価再受審を終えて、再審査概要報告、今後のスケジュール

【機能評価事業で明らかになった改善すべき問題と改善活動への取組状況】

(平成14~15年度の取り組みのうち、主なもののみ掲載)

改:改善要望項目、留:留意項目、指:指摘項目

(第1領域 病院の理念と組織的基盤)
  改善すべき問題点 実施
年度
改善活動への取り組み
1 病院の理念、基本方針が確立していない、患者の権利を尊重する方針が不明確。 14 病院の理念を見直し、基本方針、患者憲章を新たに定めた。
院内各部門に掲示し、職員への周知徹底。
15 職員名札の裏面に理念、基本方針を記載し周知をはかった。
2
指1
病院の中長期計画がない。中長期計画に院内の意見が反映されていない。また策定部門が不明瞭。 15 14年度から計画を策定し、平成15年12月に決定。院内各部門からのヒヤリング実施(15年9月)。策定は院内各部門から選ばれた在り方プロジェクトチームで具体的な内容を検討。
3 組織図に診療録管理部門・医療相談室がない 14 院内組織構図を見直し明記した。
15 診療記録管理室、地域医療連携/医療相談室を平成15年4月に設置(院内措置)
4 各種委員会の活動状況、委員等が明確でない 14 委員会を見直し、必要な委員会を新設した。各委員会では、事務担当者を明確化した。
5 各種活動記録がない(委員会、カンファレンス、その他) 14 諸活動に際し、記録(議事録等)を残すよう改善。年報内容の充実(各種実績の把握、掲載)
6
改1
病院職員への教育研修体制がない、職業倫理教育が充実していない 15 平成15年3月、教育研修委員会を新設。職業倫理講演会を9回開催(参加者約60~150名)
(第2領域 地域ニーズの反映)
7 自院の診療機能を地域へ周知していない 14 「日南病院診療の手引き」を作成し、地域全医療機関へ配布(半年毎に改訂、現在3版)
広報活動の充実化(「病院だより」の内容・配布先見直し、ホームページの立ち上げ)
8
留1
地域との連携体制が不十分(地域医療連携室がない、他病院への紹介数・他病院からの受入数などが不明、外部機関との連携が不十分など) 14 紹介患者のデータ収集開始(平成14年9月~)
地域連携委員会の立ち上げ
15 地域連携/医療相談室の設置(平成15年4月)
退院後の医療継続可能な体制作り(連携担当看護師(兼任)配置、コンサルテーションシート運用、病院訪問、看護サマリー改訂、院外スタッフとの連携調整ほか)
地域連携セミナー開催
9
改2
救急医療体制の充実を(救急室の運営状況・救急体制が不十分、運営規則の明文化など) 14 救急室運営規則、救急患者受け入れ手順(フローチャート)作成・救急センターへの掲示
救急カートの内容チェック開始(チェックリストによる)
15 救急委員会設置(15年10月)
救急部門運営要綱見直し、当直日誌変更
救急業務統計集計開始(15年11月~)
地域の救急関連会議への出席(日南串間地域救急医療協議会、日南市休日夜間急病センター運営協議会)
コメディカル部門のオンコール体制現況確認
救急カートの内容統一化
10 医療相談室が充実していない(マニュアルがない、有資格者(社会福祉士)がいないなど) 14 医療相談室の業務マニュアル作成・見直し
個人相談別個票の作成
医療相談室の機能拡充
(第3領域 診療の質の確保)
11
指2
各診療科の診療実績・成績がまとめられていない、診療内容の改善の指標がない 14 診療実績・成績を年報に掲載(平成14年度~)
複数診療科によるカンファレンス状況まとめ
15 入院患者疾病統計(月別、診療科別)実績報告(診療記録管理室)
外科各種がん5年生存率の算出
精神科うつ病・パニック障害治療成績算出
12 診療指針などの医療の質の保証が不明確 14 院内クリニカルパス研究会開催(14年12月~)、クリニカルパスの導入推進
13
改3
診療記録の管理体制が不十分。(委員会・管理規定がない、診療記録管理士がいない、退院サマリーの作成状況が不明、内容チェック体制がない、診療情報の検索システムがない。診療管理に必要な統計の作成がなされていないなど) 14 診療録WGで問題点調査・報告書作成(14年9月)
診療記録保管管理委員会の設置
診療記録管理保管規則の制定
退院サマリーの作成状況調査(14年8月~)
15 診療記録管理室の機能拡充(診療記録管理士業務担当者1名配属、各種機器整備)
入院患者診療統計作成(15年4月~データベース作成、疾病コーディング開始、など)
→毎月代表者会議で報告
14 医師の学会出席後の復命書未提出が多い 14 公費出張後には復命書を提出するように指導。
15 図書室の管理運営体制が不十分 14 図書委員会の見直し
図書整理・案内表示作成
図書購入手続きの明瞭化。
16 臨床検査作業手順書がない 14 検査科各部門で作業手順書作成。
17 病理CPC記録簿がない 14 CPC開催記録を作成。
18
改4
薬剤科業務に関しての問題点(薬剤管理体制に問題有り他) 14 夜間体制について連携が出来るよう改善
病棟薬剤保管見直し(看護科との連携検討中)
15 麻薬管理体制の見直し
時間外入室要領の制定
夜間対応体制見直し(平日21時遅番、土日祝日当直体制)
病棟在庫管理を年2回から月1回実施に変更
副作用報告・DI業務の拡充(薬品委員会の規約改正)
19 手術室運営体制が不十分(運営規程・入退室手順がない、麻酔覚醒回復手順がない) 14 手術室運営規程、入退室手順、麻酔覚醒回復手順の作成・見直し
20 院内感染防止のための体制が不十分 14 清潔/不潔物品をきちんと区別し、ナースステーション・処置室の整理整頓を実施。
ペーパータオルホルダーの増設。
15 感染症週報による各種情報提供
院内感染研修会(土井英史先生)・マニュアル説明会の実施
院内感染対策・針刺し事故マニュアル改訂(作業中)
21 救急カートの内容チェックがない 14 内容チェックリストを作成。病棟の常置場所検討。
15 内容の見直し及び共通化を実施。
(第4領域 看護の適切な提供)
22 看護部門の夜間組織体制が明確でない 14 夜間の体制について、組織図に明確に記載。
23 権限の委譲に不明確な点がある(休日代行業務マニュアルがない) 14 マニュアルを作成し、権限の委譲について明確にした。
24 看護記録の充実 14 看護計画の評価、修正・見直しの記載、質向上
15 退院後継続療養を意識した看護サマリー作成
25 看護の継続性が不十分。 14 退院後の生活を配慮した計画立案。
15 地域連携室を介しての外部機関との連携
26 看護職員の能力評価ツールがない 14 看護職員の能力開発・評価プログラムの作成
(第5領域 患者の満足と安心)
27 入院案内の内容が古く現実にそぐわない 14 入院案内WGを中心に改訂(平成15年2月)。
患者の意見を述べる機会があることを明記した。
28 患者の声をきき、運営に反映していく体制が不十分 14 投書箱の増設(各階1ヵ所、その他玄関、外来部門など)。
投書への対応手順作成(週1回回収)
患者満足度調査の実施(15年度1月実施)
29 インフォームドコンセントについての徹底 14 各診療科へ繰り返しお願い
(入院診療計画書の記載、インフォームドコンセント内容の診療録への記載、等)
15 特定生物由来製剤利用に関わる説明書・同意書の作成(法律改正に準じる)
30 患者のプライバシー保護が十分でない 14 各病棟における面談室の確保
患者情報取扱への配慮教育(説明会を通じて説明)
NSホワイトボードの利用廃止
診療室中待合室の利用廃止(一部を除く)
図書室シュレッダー購入
患者検体の搬送への注意(見えないように)
公衆電話パーテーションの設置
31 患者逝去時の対応の見直し 14 霊安室利用の見直し(1室とする)・整理整頓
32 栄養管理室の運営体制等の見直し 14 栄養基準の改訂(5訂)
選択メニュー週1回より2回へ(15年1月~)
衛生管理体制の見直し・業務手順等の改善
厨房内の動線見直し、機器配置換・シンク増設
食器抜き取り検査の実施
33 待ち時間短縮のための努力 14 外来待ち時間調査及び結果解析(平成14年10月)→患者満足度調査に移行予定
院外処方導入、検査科採血スタッフ増員・テレビ配置
15 患者満足度調査を実施(16年1月)
34 病院案内掲示が不十分 14 院内掲示WGにより検討・改善活動実施。
各診療科・各部門の責任者氏名表示
院内案内掲示の大幅な見直し(約百カ所以上)
掲示板の整理整頓・増設(管理者を定める)
35 院内環境整備体制が確立していない 14 責任者による定期的巡視の開始(15年2月~)
36 分煙への配慮が不十分な点がある 14 売店でのタバコ販売中止(平成13年度~)
院内分煙の徹底
(1、2、3、5階喫煙室以外は禁煙)
各喫煙室の換気状況確認、清浄器交換
職員への周知活動
15 院外の喫煙場所を東入口外に確定した。
37
改5
患者の安全体制への取り組みが不十分(院内事故発生時の対応体制の整備を) 14 患者利用備品(車いすなど)の定期点検開始
病棟などの整理整頓(廊下に物を置かない他)
各種段差等の解消(整備係・整備カルテ)
トイレ呼出ボタンの位置及び対応の手順確認
15 院内事故事例の収集(21例)
事故発生時の対応手順作成、訓練実施(2回)
ハリーコール運用状況確認(実施報告書作成、運用まとめと評価)
38 医療廃棄物の取扱いについて 14 医療廃棄物回収方法の見直し(病棟での一時保管をなくす)、回収スケジュールの周知
各種ゴミ箱を定位置にきちんと置く(清潔不潔の区別、分別の徹底)
39 災害発生時の対応が不十分 14 防災訓練への地域住民の参加(15年・16年3月)
各NSにおける緊急時(昼間、夜間)対応について明確に表示(病棟非常口の開錠方法等)
40
留2
大規模災害時に対する備蓄(医薬品、水、食料など)がない 14 備蓄倉庫建設計画(16年度~17年度)
15 資料「災害に備えた物資等の対応体制について」作成、各種備蓄物の状況まとめ
優先的供給協定を業者と締結
防災マニュアルを改訂(16年3月)
(第6領域 病院運営管理の合理性)
41
指3
経営改善の努力がなされていない 15 経営状況を毎月の会議で各診療科へ周知
県立病院経営改善検討会議(県立病院課と)
経営改善委員会及び各部会の積極的な活動
42
指4
病床管理体制の見直し 14 情報を看護科に一元化し週1回入院待ち状況を確認、入退院委員会新設、病床有効利用のために14年8月病床再編。
43 保守計画、設備運営マニュアルがない 14 それぞれ整備係で作成。
44 医療ガスの管理体制が不十分 14 医療ガス安全管理委員会(法律上必要)の新設
病棟の酸素ボンベの保管改善(専用容器たて利用)、特定科学物資等作業主任者の配属
45
留3
医療機器の保守点検体制が不十分(中央管理化がされていない、等) 15 臨床工学技士(2名)による機器中央管理開始(人工呼吸器、シリンジポンプ、点滴ポンプ他)
MEセンターの機能開始(整理整頓)
故障時対応手順の確認、作成
医療機器点検表の作成
46 医療事故防止への体制の徹底 14 使用済み針の取扱徹底、医療廃棄物の取扱等の見直し・改善、教育研修の実施(15年・16年度各2回づつ)、リスクマネジメント部会・医療事故防止対策委員会開催。

6. 感染症対策への取り組み

院内感染対策として、毎月第2木曜日に院長を委員長とする院内感染症対策委員会を開催し、細菌の検出状況や環境調査の定期報告をするとともに、職員を対象に院内感染対策の研修を2回実施した(7月3日、2月2日)。
そのうち2月の研修会では、講師の土井先生(ヘルスケアリソース研究所)に院内病棟を実際にまわってもらい現場で昨年指導をうけた部分の改善点をみてもらい、下記のような指摘があった。

  • NICUで吸引ビンは洗浄のみでよい。
  • 分娩室でアイプロテクション・シューズカバーの準備がない。
  • 病棟でステリハイドを使用するのではなく、使用する時に膿盆をビニールで覆うと洗浄、消毒の必要がない。
  • 中材で洗い場にゴーグルを設置する。
  • 洗濯室で洗濯の終わったものの保管状況の確認をする。

平成15年度前半にアジア地方でSARSが発生流行した。当院は、第二種感染症指定病院でありSARS患者を受け入れる可能性があることから、SARS対策として下記の通り様々な対策及び研修を実施した。

  • 手順「SARS疑い患者への対応・体制について」作成・シュミレーション実施
  • SARS対策用の防護器具等購入(N95マスク、ガウン、検体保管用冷蔵庫など)
  • 4月15日 SARS対策院内研修会「SARSについて」飯干宏俊医長(内科)
  • 4月24日 SARS院内対策緊急会議
  • 5月19日 防護服脱着の実地検証(308,309号前室)
  • 5月22日 SARS感染対策講習会(ガウンテクニックデモ)
  • 5月26日 SARS対策意見交換会(日高良雄医務薬務課課長他来院)
  • 7月25日 SARS模擬患者搬送訓練(油津港沖から当院玄関前まで)
  • 8月14日~16日 3東病棟病室改修工事(308,309号室)
  • 8月22日 講演会開催
    「SARSの臨床と院内感染対策」渡辺 浩先生(長崎大学医学部講師)
  • 12月4日 アイソレーター実習
    実際にアイソレーターを使って、院外から院内への搬送、院内での取扱等について検討

その他平成15年度に実施した主な活動は下記の通り。

  • 院内感染対策マニュアル改訂作業へ着手
  • 病棟別抗生物質利用状況報告(半期毎)
  • 感染症週報の様式変更・院内職員への感染症に関する各種情報提供開始(10月)
  • 感染症関連の法律改正に伴う対応について検討
  • 酒清綿の変更(市販品導入)
  • シュアプラグの導入、三方活栓保護栓交換の廃止
  • リニアで搬送可能なもの・不可能なものについての確認
  • 転入及び新規採用職員のツベルクリン反応検査実施
  • 転入及び新規採用職員の肝炎抗体検査及びHBs抗体陰性者へのワクチン接種
  • 職員(希望者)へのインフルエンザ予防接種実施(11月)
  • 真空採血管を利用した採血手順の周知
  • 手術室等で利用するディスポキャップの見直し(統一化)

7. 院内事故防止への取り組み

医療事故を未然に防ぎ質の高い医療を目指すために、医療事故防止対策委員会、リスクマネジメント部会が年度を通して活動を行い、収集されたヒヤリハット事例の原 因分析・防止対策及び体制の改善を図った。その他、主な活動は次の通り。
職員対象の研修会を下記テーマで2回実施した。

  • 平成15年9月11日
    リスクマネジメント研修会(第1回目)
    ・各部門よりインシデント事例の報告
  • 平成16年2月24日
    リスクマネジメント研修会(第2回目)
    ・医療をめぐる紛争について(佐藤安正弁護士)
  • 県立病院における医療事故対応の方向性について(検討)
  • 院内事故発生時の対応手順改訂
  • 患者クーリング専用の冷却媒体購入
  • 医療事故防止対策マニュアル改訂作業への取り組み
  • CT、MRIの問診票をカラー化
  • 全病棟注射薬剤の1本出し開始
  • 転倒転落アセスメントスコアシートの導入

8. 院外処方への取り組み

院外処方せんの発行を、平成13年度から実施し、順調に推移している。
平成15年度の状況は、年間発行枚数は103,381枚(月平均8,615枚)、発行率は96.4%である。
また、平成14年2月から、患者サービスの一環として、薬剤師による入院患者への服薬指導を開始した。
平成15年度の状況として4階西・6階東・6階西病棟の入院患者の定期処方及び3階東病棟の眼科術後患者への新たな指導を始めるなど、711件の服薬指導を実施した。

9. クリニカルパス導入普及への取り組み

医療の質向上、患者さんの満足度向上のために、多くの病院で「クリニカル(クリティカル)パス」を導入する動きが活発化している。当院でも徐々にパスが導入されており、患者さんの満足度を高め、医療の標準化に活用されている。
平成16年3月現在、当院で作成利用されているパスは9診療科31種類である。

内科 糖尿病教育入院、ルーチン心臓カテーテル検査、ルーチンPTCA、急性心筋梗塞(directPTCA)、急性心筋梗塞(PTCA)、ペースメーカー植え込み、ペースメーカー電池交換
外科 成人鼠径ヘルニア手術、腹腔鏡下胆嚢摘出術、幽門側胃切除術、胃瘻(PEG)造設術、胃EMR(粘膜切除術)
整形外科 股関節手術、大腿骨頸部骨折、アキレス腱断裂
脳神経外科 慢性硬膜下血腫手術、脳血管造影(アンギオ9、未破裂動脈瘤手術
泌尿器科 TUR-P、前立腺生検
産婦人科 子宮頚部円錐切除術、一般開腹手術
眼科 白内障
耳鼻咽喉科 扁桃摘出術、アデノイド切除・扁桃摘出術、鼓膜チューブ留置術、鼓室形成術A、鼻腔・副鼻腔術後、頭頸部術後
放射線科 胃ポリペクトミー

(病院機能評価委員会・クリニカルパス研究会まとめ)

当院では、職種を越えたパスに関する勉強会として「クリニカルパス研究会」が7名の世話人(医師、看護師、栄養士、薬剤師)を中心に運営されており、研究会活動を通じてパスの検討がなされ、活発な議論を通じて、より良いパス作りに反映されている。
今後の問題点として、院内の連携推進やパスを使いやすくするためのシステム変更などがあげられており、さらなるパスの普及推進のためには、有志組織ではなく、病院全部門の職員参加による公的組織(パス委員会)の設置が強く望まれている。

(パス研究会開催記録)
日時 テーマ 発表者 参加者
第4回
2003年7月30日
医療マネジメント学会報告
糖尿病教育入院のパス
竹中 美香医長(耳鼻科)
川崎 由香副医長(内科)
興梠 郁子栄養士(栄養)
平田 雅昭薬剤師(薬剤)
竹井美千代看護師(6西)
45名
第5回
2003年9月19日
病院機能評価報告(パス関連項目)
産褥期のパス
木佐貫 篤医長(病理)
甲斐 克秀医師(産婦)
中倉 輝子看護師(4東)
30名
第6回
2004年3月2日
当院のクリニカルパス作成利用状況
パスのバージョンアップ、使用状況について
木佐貫 篤医長(病理)
岩崎 利恵看護師(3東)
27名

10. その他の患者サービスへの取り組み

(1) 外来ボランティアについて

本病院における患者サービスの充実を図るため、外来ボランティアの導入を行った。
ボランティアに活動の場を提供することにより、患者サービスの向上、病院のイメージアップ、地域にひらかれた病院を目指す。

  • ボランティアの人数
    4人
  • ボランティアの導入日時
    平成13年7月16日から
  • 活動日時
    月曜日から金曜日の午前中
  • 主な活動内容
    エントランスホール周辺での患者さんの受付手続きの介助や診療科への案内
    体の不自由なお年寄り等の車椅子乗降、移動の介助等

(2) 院内テレビによる案内開始

外来・入院患者さん及び来訪者に、当院の様々な情報を提供する目的で平成15年9月1日より院内テレビによる案内を開始した。
主な案内内容は、病院・診療案内、糖尿病教室のお知らせ、今週の献立一覧、院内イベント案内等である。

(3) 院内イベント

入院患者の生活に変化を持たせ、より快適な入院生活を送ってもらうために、次の企画を実施した。

イベント内容 開催日 備考
こどもスケッチ大会 15.04.21~23 西側庭園
油津小学校340名参加
ふれあい看護体験の日 15.07.25 病棟
学生約30名参加
「やすらぎの夕べ」 15.10.20 エントランスホール
患者・家族等 約200名参加
第5回県立日南病院祭 15.11.16 エントランスホール
患者・家族等 約1,700名参加
南睦会文化祭 15.11.16~17 講堂
クリスマスコンサート 15.12.19 エントランスホール
患者・家族等 約200名参加

(4) エントランスホール等の各種展示

展示内容 展示期間 備考
宮川章子氏「ちぎり絵展」 15.3.24~  
2003年「広島東洋カープ」サイン展 15.4.1~15.12.12  
生活習慣病パネル展 15.4.1~16.1.16 宮崎大学医学部
「新ひむかづくり運動」20周年記念展示会 15.4.21~15.5.2 県生活環境課
「看護の日」ナイチンゲール像、花飾り 15.5.12 看護師自治会
こどもスケッチ展 15.6.2~15.6.27 油津小学校
七夕飾り 15.6.24~15.7.7 栄養管理係
谷口肇氏「シャコバサボテン」の展示 15.11.23~15.12.19  
「患者さんの気持ち」特別展 16.1.19~16.2.27 宮崎大学医学部
2004年「広島東洋カープ」サイン展 15.2.17~  
「人にやさしい福祉のまちづくり」ポスター原画展 16.3.22~16.3.26 障害福祉課

11. 経費節減への取り組み

経営改善検討委員会の費用節減等検討部会の中で、より具体的な経費節減の取り組みに向けて「ワーキンググループ」を設置し、職員への意識啓発を図るため「ニュース」を発行した。
また、経費の中で金額の占める割合の多い診療材料についての審議を行う「診療材料検討委員会」の立ち上げについても検討を行い、平成16年度から開催されることになった。
前年に引き続き院内印刷機の活用及び両面コピーの推進を図り、経費節減への取り組みを行った。

12. 褥瘡対策への取り組み

院内の褥瘡患者を減らすために、平成14年8月より皮膚科医師、看護師を中心に褥瘡対策チームを発足させ、毎月褥瘡対策委員会を開催した。

主な活動としては、次のとおり。

  • 褥瘡対策計画、発生計画、経過表の作成と各病棟への教育指導
  • 体圧分散用具の活用と使用状況の把握
  • 月1回の定例会開催とケースカンファレンス及び回診の実施
  • 月毎の状況報告書の作成
  • 特に15年度は、体圧分散用具等に関する体制の強化を図った。
    (体圧分散マットレスを5台、車いす用体圧分散マットレスを5台購入。)
  • 院内向け学習会の開催(10月2日)
    「褥瘡の病態と治療」 講師 長嶺医長(皮膚科)

また、院外向けの研修会(県立日南医療連携セミナー)を下記のテーマで実施した。

3月3日:「褥瘡の一般的な知識(発生原因から治療まで)」
「褥瘡患者のケアについて」
講師… 長嶺医長(皮膚科)、沼村看護師  参加者 150名

13. 緩和ケアへの取り組み

1年間の目標を①緩和ケアへの啓蒙②地域に向けてのネットワークづくりとし、毎月第4火曜日に定例会を開催した。
会では事例検討や各自が参加した研修の報告をおこなった。
今年度もキャリア開発を目的に11箇所の研修会に参加し、3つの緩和ケア病棟の施設見学を行った。
啓蒙活動の一環として次の活動を行った。

  • 集合教育….. 在宅での緩和ケア(田中外科病院師長)11月4日
    緩和ケアにおける看護補助員の役割
  • 外来ボランティア協力によるハーモニカコンサート主催
  • 情報新聞「ほっとぴあ」の発行
  • 「ターミナル期にある患者の看護」基準作成

ネットワークづくりとして

  • 南那珂緩和ケア研究会への参加
  • 年1回開催の集合教育では地域連携室を通して他施設にネットワークづくりを呼びかけている

当院が地域がん拠点病院に指定されたことで、医師、事務部、薬剤科、栄養管理科が加わり、活動の輪が広がりつつある。

14. 救急看護の取り組み

院内における救急看護の基盤作りのため、毎月第4水曜日に救急看護研究会を開催し、急変時のスムーズな対応と救急処置が行えるよう問題点を明らかにし検討した。
その他、主な活動は次のとおり。

  • 救急カート、除細動器設置場所一覧表の作成
  • 救急カート院内統一に向けて各科ラウンドと検討
  • 査を対象にBLS研修開催
  • 救急新聞(QQNET)作成
  • ACLS受講及び県医師会ACLSへタスク参加
  • 災害研修への参加

15. 電子カルテ導入(次期医療情報システム)への取り組み

県立病院では、電子カルテシステムを中核とした次期医療情報システムを平成17~18年度に導入する方針で、平成15年度から当院でも電子カルテシステム導入に向けての検討が開始された。
15年度は、院内各部門の代表者からなる電子カルテシステム導入推進委員会が設置され、ワーキンググループでの検討、電子カルテシステムデモンストレーション(10・11月)、先進病院視察などを通じて、電子カルテ要求仕様書の作成を行った。

16. 診療情報管理室の設置と活動

病院機能評価を受審するなかで、診療記録の管理体制が不十分であることが判明したため、平成14年度から診療記録委員会を設置するなど診療記録管理体制の充実に努めてきた。
平成15年度はさらにそれを推進するために、院内措置として中央カルテ室を診療情報管理室に拡充し、既存スタッフ(委託職員)に加えて、新たに診療記録管理士業務を行う担当者を1名配属(委託職員)し、室長兼任の医師(春山産婦人科部長)の指導の元で、診療情報管理の充実に取り組んでいる。

15年度に取り組んできた主な業務内容は下記の通り。

  • 退院サマリーの作成状況の確認
    (返却が2週間以上遅れた場合は督促している)
  • 退院患者の病名コーディング(ICD-10)
  • 退院患者のデータベース・診療統計作成(15年4月~)
    退院患者の診療統計については、毎月の診療科代表者会議に報告
  • 診療情報の検索システム確立

17. TQM活動

(1) 取組内容等

県立病院の診療機能の充実や患者サービスの改善等、病院事業の経営改善に向けて病院職員が自主的に調査研究する取組(TQM活動)に、当病院からも2チーム(15名)が参加し、特色あるテーマで活発な活動を行った。
また、平成16年3月8日には、各サークルが行ってきた活動を広く職員に知ってもらうことと、日南病院の代表選考会を兼ねて、院内でTQM活動成果発表会を開催した。
TQM活動のテーマ、チーム等は次のとおり。

  1. テーマ:服薬指導について「患者にとって望ましい質の向上と病院経営に資する実施件数拡大の検討」
    チーム名:Dream of Pharmacy
    代表 薬剤科 副薬剤長 末永啓二(構成員 7名)
    活動内容:入院患者への服薬指導が薬剤師の新たな業務として次第に医療現場に浸透しつつあり、診療報酬化もされているが、本県の各県立病院においてはまだ十分な実施までには至っていない。
    このため、服薬指導の質の向上及び件数の拡大について検討を行った。
  2. テーマ:地域連携室への取り組み」
    チーム名:かおりんとゆかいな仲間たち 代表 臨床検査科 医師 木佐貫篤 (構成員 4名)
    活動内容:当院では基本理念で地域に貢献する病院を目指しているにもかかわらず、これまで地域との接点となる部門がなかったことから地域連携室が設置された。
    このため、地域連携室における地域連携への取り組みと活動成果について検討を行った。

(2) 県大会

更に、平成16年3月22日に宮崎市で開催された県大会に日南病院の代表として参加し、「かおりんとゆかいな仲間たちチーム」が優秀賞に、「Dream of Pharmacyチーム」が奨励賞に輝いた。

TQM活動とは?
Total Quality Managementの略語で、もともとは企業の製品及びサービスの品質と競争力を向上させるため社会的レベルで行われる取り組み。
ここでは、県立病院の診療機能の充実や患者サービスの改善等、経営改善に 向けて、職員の皆さんが自主的に調査研究することをTQM活動と呼んでいる。

18. 病院だよりの発行状況

県立日南病院では、院内情報誌として「病院だより」発行している。
平成15年度の発行状況は、次のとおり。

号数 発行日 掲載内容
31 15.7.1 ・新しき職員を迎えて”さあやっど!日南病院”(柴田院長)
・転入者代表あいさつ(田中事務局長、弓削薬剤長、野口副総看護師長)
・「日焼け、紫外線」(皮膚科医長 長嶺英宏)
・日南病院こどもスケッチ大会(庶務係長 松野春行)
・看護の日に寄せ(看護師自治会長 野邊子つる)
・総合防災訓練の実施について(整備係長 浦上吉利)
・外来診療日程表
32 15.10.1 ・みみ・はな・のどのお手入れ(耳鼻咽喉科医長 竹中美香)
・地域連携/医療相談室の紹介(連携相談室長 木佐貫 篤)
・「ふれあい看護体験」を終えて(4西 徳田美喜)
・七夕の星に願いを込めて(栄養管理係長 佐藤てる子)
・職業倫理講演会を開催(庶務係長 松野春行)
・転入者挨拶(事務局長 植田哲年)
・新任ドクターの紹介
・おめでとうございます~永年勤続表彰
・投書箱の意見
・地区球技大会の結果(庶務係 高橋佳子)
・その他のお知らせ(臨床教授等の発令、地域がん診療拠点病院の指定、院内テレビによる病院情報の放映開始、バスのダイヤ改正、院内樹木に名札)
33 16.1.1 ・新年挨拶(柴田院長)
・タバコのお話(内科医長 飯干宏俊)
・医療技術者海外派遣研修に参加して(栄養管理係長 佐藤てる子))
・リスクマネージメント研修について(看護師自治会長 野辺子つる)
・日南病院はまゆう会の活動から「大島散策」(内科部長 上田正人)
・第4回オストメイト交流会(3東 田村ルリ子)
・院内イベントから(日南病院やすらぎの夕べ、第5回日南病院祭、院内クリスマスコンサート)
34 16.4.21 ・心臓カテーテル検査(心臓血管造影)と治療(内科医長 生島一平)
・緩和ケアグループが講演会を開催(脳外科外来 黒岩ひろみ)
・医療技術者海外派遣研修参加報告(看護科 中武郁子)
・CT装置が新しくなりました(放射線科技師長 栗山儀明)
・まさかの時の災害に備えよう(整備係長 浦上吉利)
・転入者紹介                       
・患者さんの声(投書箱の意見)
・トピックス(財団法人日本医療機能評価機構から4月19日付けで認定証の交付)

19. 県立日南病院の研究支援ネットワークについて

当病院は、インターネットを通じて研究支援ネットワークを構築している。
インターネットへは現在 OCN エコノミーを用いて常時接続を行っている。
インターネットと研究支援LANの間には、ファィヤーウオールを設置して不正アクセスに備えている。
国内文献検索のために、科学技術振興事業団の「JOIS」を契約し迅速な情報検索体制を整えている。
また、各医師公舎にもLANを構築し、インターネットの常時接続環境を整備している。

20. 県立日南病院ホームページについて

本院情報公開のさらなる発展を期して、平成13年12月よりホームページの供用を開始した。
http://www.pref.miyazaki.jp/fukushi/nichinan-hp/

21. 南睦会活動状況

職員の親睦を図るため「南睦会」を組織しており、各種レクリェーション、交流会、職員及び家族が参加する文化祭等を開催し、売店の運営等の事業を展開している。
平成15年度の「南睦会」の開催行事は、次のとおり。

年月日 行事 場所 備考
15.11.16~17 文化祭(職員・家族) 日南病院講堂 病院祭に合わせて開催
15.12.12 交流会 ホテルシーズン日南  

この他に、硬式テニス他の運動部、華道他の文化部、南那珂地区球技大会、全管球技大会、県立病院職員レクレーション大会、病院祭等への助成を行っている。