- 摂食嚥下障害看護師
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谷口 美鈴(2023年資格取得)
健康に生活する人にとって食べることや飲み込むことは当たり前のことです。口から食べることは栄養を取り入れるだけではなく、楽しみや喜びでもあり人の生活の質に大きく関わっています。しかし、何らかの疾病により摂食嚥下が障害されると誤嚥性肺炎・窒息・低栄養・脱水などで生命を脅かされ、食べる楽しみが奪われてしまいます。このことは、生活の質に大きな影響を与えかねません。そこで摂食嚥下障害看護認定看護師は、摂食嚥下機能の評価・口腔ケアの方法・食事の内容や食事摂取方法を判断し、誤嚥性肺炎・窒息・低栄養・脱水などの予防や改善を行います。また、医師・歯科医師・言語聴覚士・管理栄養士・薬剤師・各セラピスト・摂食嚥下障害看護リソースナース・NSTらと連携・協働し、専門性のある知識や技術を用いて、患者様に適切な看護を提供できるよう努めていきます。
- がん性疼痛看護認定看護師
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髙橋 裕子(2012年資格取得)
病気を経験するとさまざまな苦痛が伴います。病気に伴う体の痛み、説明や告知などを受けることに伴うこころの痛み、家族を含めた今後の生活などに対する不安や気がかりも「痛み」として捉え相談の対象となります。これらのあらゆる痛みは病気の進行度合いに限らず、診断を受けたときから多くの方々が経験するものです。
私たちは、患者様とその家族を含めた方々が経験するつらさを「全人的苦痛」として捉えます。
がん性疼痛看護認定看護師は、診断時より患者さんとその家族の困りごとをキャッチし治療の継続や生活が維持できるように支援します。それぞれの生活や希望を支える役割を担っています。
薬物療法については医師や薬剤師と話し合い、鎮痛剤などの活用について身近な相談役となります。また、治療や療養においては日常の過ごし方や社会資源の活用も一緒に検討します。
病気を診断された本人がどのように考えているか、何を大事にしたいのかを第一に、その人らしい生活が維持され向上できるようにご家族の意向も踏まえながら皆で支援します。
- がん看護専門看護師
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川﨑 麻美(2021年資格取得)
がんになると、患者様やご家族は、病気そのものによる症状や、治療の副作用、療養の場の選択など様々な課題に直面します。身体や心のつらさを抱えながら、意思決定をしなければならないことも少なくありません。私は4月から外来化学療法室で勤務しており、さまざまな病期の患者様と関わらせていただいています。患者様やご家族の普段の生活や思いを大切にし、その時々の患者様やご家族にとって最善のケアが行えるよう多職種と協働しサポートさせていただきます。
- 新生児集中ケア認定看護師
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小田原 瞳(2017年資格取得)
生まれてくる赤ちゃんの中には、出産予定日よりも早く・小さく産まれる赤ちゃんや、身体に病気を持って産まれてくる赤ちゃんがいます。
私の役割は、そのような赤ちゃんの病態変化を予測し、発達を促すケアを行っています。病態の改善だけでなく、健やかに発達し安心して自宅へ帰れるように、療養環境や日常ケアなどについて様々な視点から関わります。また、医師や他領域の認定看護師、地域の保健師など他職種と協働しながらご家族が赤ちゃんとの関係を築けるよう、新しい家族のはじまりを支える存在でありたいと思っています。ご家族や医療スタッフとともに、常に最善の看護を追求していきます。
- 感染管理認定看護師
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谷口 浩子(2017年資格取得)
患者さんをはじめ病院を訪れるすべての人を感染から守り、職員も感染しない環境づくり、安全な医療と安心できる看護の提供を目指した活動を行います。医師・薬剤師・検査技師など多職種連携のもと組織横断的に活動を行っていきます。
また、薬剤耐性菌の発生状況や職員の手洗い状況などをサーベイランス(動向調査)し、感染対策における指導と感染対策の推進、マニュアルの整備、ラウンドによる感染対策の実践状況の確認、相談、病院環境整備などの感染管理活動を行っていきたいと考えています。
- 慢性心不全看護認定看護師
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木下 明日美(2018年取得)
心不全は「心臓が悪いために、息切れやむくみが起こり、だんだん悪くなり、生命を縮める病気」といわれています。心臓が悪いと言われたら「仕事や趣味は続けられるだろうか?」「生活は普通に送れるだろうか?」と不安に思われる方もいらっしゃると思います。患者様が望む生活を送れるように療養方法を一緒に考えて支援をしていきます。
また、心不全の基礎疾患の約30%は狭心症・心筋梗塞です。糖尿病、高血圧症、脂質異常症、喫煙などは動脈硬化を引き起こし、狭心症・心筋梗塞を発症させます。心不全とならないためには予防が重要となるため、患者さまの生活に即した予防方法の説明を行っていきます。
- 皮膚・排泄ケア認定看護師
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山下 嗣美(2010年資格取得)
皮膚・排泄ケア認定看護師とは褥瘡(床ずれ)のケアやストーマ(人工肛門・人工膀胱)のケアなどを専門とする看護師です。
院内において褥瘡予防対策の徹底を図るとともに、褥瘡を保有する患者に良質なケアを提供できるように褥瘡対策チーム、栄養サポートチームと連携しながら活動しています。また、ストーマを造設される方が安心して手術を終えられるように、外来・病棟スタッフと協力し、手術前のイメージ作りから退院に向けたストーマ自己管理指導を実施しています。退院後も、ストーマ外来にて日常生活での不安やストーマ合併症の対応などを行い、必要に応じて訪問看護ステーションと連携しながら、患者様の生活を支援しています。
その他にも、専門分野の研修会などを計画的に企画・開催し、質の高い看護を維持できるように教育活動も行っています。
- 救急看護認定看護師
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岩﨑 利恵(2007年資格取得)
資格を取得して、16年が経ちました。日々、認定看護師の役割である実践・指導・相談の重要性を感じながら、日々の看護業務を行っています。現在は、3東病棟で勤務しています。危機的な状況にある患者さまとそのご家族の思いをくみ取り、身体的な回復はもちろんのこと、精神的安寧と二次障害(合併症)予防のための援助・支援をおこなっています。患者さま・ご家族が必要としている看護をタイムリーに提供できるように、自己研鑽を積みながら、他職種と協働し、看護の質の向上に努めて行きたいと思います。
救急看護セミナーの様子
救急看護セミナーの様子
災害訓練時の様子