平成12年度年報 発刊の挨拶
過ぎ去ってみれば光陰如矢で、本年も年報発刊の頃となりました。本院の各部署で、職員の活躍の様子を年報として編集・発行を開始して今回が3回目となりました。
平成13年度は世界的には米国同時多発テロに象徴されるごとく、おもいもかけない事件があり、国内的には「聖域なき構造改革」を掲げた小泉内閣の誕生を始め、種々のニュースが耳目を集めました。医療界にありましては高齢・少子化の影響はいよいよ顕著になり、患者さんの信頼・安全を最優先に考えた医療ミスの防止、安全対策の向上が求められる中で、先端技術の進歩・応用はますます発展をとげています。
また、平成14年度は病院の将来の存亡を左右しかねない大きな医療改革が行われました。
本院におきましては、これらの大きなうねり・変化に対応すべく種々の活動を行ってきました。その総括が各部署より本年報に掲載されております。
本院の基本理念は「①患者本位の病院」、「②21世紀に根ざす高機能病院」、「③地域社会に貢献する病院」であります。
平成14年度には基本理念にのっとった基本方針を「①:患者の皆様の権利を尊重し、信頼・満足していただける医療の推進に全力を尽くします。②:常に研鑽に努め、質の高い医療の提供を目指します。③:住民の皆様が安心して、健やかに暮らせる医療環境の実現に努力します。」といたしました。
本年報にまとめられた業績はこれらの基本理念、(基本方針)の実現を目指して、日夜にわたり患者さんのためご奮闘いただいた職員の方々の成果と考えます。
ここにそのご苦労にあらためて感謝の意を表します。
なお、年報の編纂にあたり、木佐貫医長、担当庶務にはたいへんご努力頂きました。あつくお礼申し上げます。
職員の方が本年報をご覧いただき、さらなる躍動のステップとしていただければ幸甚です。
平成14年8月吉日
病院長 柴田紘一郎
第1章 病院の概要
所在地 | 日南市木山1丁目9番5号 |
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開設年月日 | 昭和23年9月1日 |
現施設新築年月日 | 平成10年2月24日 |
診療科目 | 内科、心療内科、精神科、神経内科、小児科、外科、整形外科、脳神経外科、 皮膚科、泌尿器科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、リハビリテーション科、 放射線科、麻酔科(計16診療科、内心療内科・精神科及び整形外科・リハ ビリテーション科は兼任) |
許可病床数 | 一般336床、感染症4床、合計340床 |
診療報酬 | 一般病棟 入院基本料Ⅰ群入院基本料1(2対1看護) 入院時食事療養費(Ⅰ)、特別食加算、特別管理加算、食堂加算、選択メニュー加算 |
施設の規模 | 土地 36,046.23㎡ 建物 23,400.89㎡ 駐車場 外来 283台 / 職員 233台 |
1. 組織
2. 診療日の案内
- 受付時間
新患(はじめての方) 午前8時30分から午前11時まで
再診(2回目以降の方)午前8時30分から午前11時まで
※ 予約の方は、その曜日・時間に
但し、皮膚科のみ木曜日の受付は午前8時30分から午前9時30分まで - 急患はいつでも受け付け
- 土曜日・日曜日・祝日及び年末年始(12月29日から1月3日)は休診
3. 病院事業の執行状況及び事業実績
本院は、日南・串間地域における医療の拠点として、高度化、多様化する地域住民のニーズに応えるため診療内容の一層の充実や質の高い医療サービスの確保に努めるとともに平成13年度は、長期に渡ると低栄養状態が懸念される分粥食の患者の推移を調査し、今後の栄養管理に反映させるための「栄養アセスメント」の実施、「県立日南病院やすらぎの夕べ」、「観月会」等の開催や、待ち時間対策としてエントランスホールを利用した各種展示を実施するなど、患者サービスの向上に努めたところである。
患者数については、入院患者は減少したが、外来患者は若干の増加となった。
収支については、収益面では入院患者の減により、医業収益が 3.8%の減となり、医業外収益での減とあわせて全体では 5.4%の減となった。
一方、費用面では院外処方導入等による薬品費の大幅な減少や退職給与金等の減少、光熱水費等の経費節減の努力もあって医業費用が大幅に減少し 5.0%の減となった。
この結果、平成13年度の病院事業会計は11億4千万円余の純損益を計上した。
なお、県立日南病院の経営改善を図るため、経営改善検討委員会の4部会(患者サービス検討部会、診療報酬請求等検討部会、費用節減等検討部会、未収金対策等検討部会)で、経営改善の検討を行った。
- 患者の利用状況
患者の利用状況は、延入院患者数 106,328人、延外来患者数 175,520人で、前年度に比べ入院は 1,752人減少し、外来は 223人増加した。 - 経営の状況
経営収支の状況は、収益 6,061,168,901円、費用 7,208,907,231円で、前年度に比べ収益で 344,396,505円(5.4%)の減、費用は382,981,156円(5.0%)の減となりその結果、1,147,738,330円の当期純損失となった。 - 施設整備の状況
高度医療機器の大規模整備は、平成11年度でおおむね完了した。
平成13年度は、散薬監視システム、インディゴ半導体レーザー手術装置等の整備を行った。
患者の状況(平成13年度)
延入院患者者数 | 106,328人 |
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一日当たり | 291人 |
延外来患者数 | 175,520人 |
一日当たり | 716人 |
病床利用率 | 85.7% |
平均在院日数 | 23.0日 |
治療の状況(平成13年度)
調剤件数 | (実剤数) | 入院 | 53,339件 |
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外来 | 209,153件 | ||
院外 | 62,017件 | ||
(延剤数) | 入院 | 276,435件 | |
外来 | 3,120,973件 | ||
院外 | 892,125件 | ||
手術件数 | 4,148件 | ||
分娩件数 | 397件 | ||
解剖件数 | 5件 | ||
放射線件数 | 289,945件 | ||
人工透析件数 | 実患者数 | 66人 | |
延透析回数 | 2,070回 | ||
人間ドック受診者数 | 97人 | ||
理学療法件数 | 延件数 | 28,671件 | |
一日当たり | 117件 | ||
臨床検査件数 | 入院 | 406,718件 | |
外来 | 733,463件 | ||
給食の状況 | 延食数 | 263,994件 | |
一日当たり | 723食 | ||
一回当たり | 241食 |
4. 院内の主な行事
定例会
- 病院運営会議(毎月第1・第3月曜日 応接室)
- 医局会(毎月第4水曜日 講堂)
- 診療科代表者会議(毎月第4木曜日 講堂)
- 臨床懇話会(毎月第2・第4木曜日 地域医療室)
- 役職会(毎月第1木曜日 講堂)
※13年10月より所属連絡会(第1又は第2木曜日 第1会議室)に変更 - 事務部役職会(毎週水曜日 第1会議室)
- 院内感染症対策委員会(毎月第2木曜日 第1会議室)
- 師長会議(毎月第1・第3火曜日 看護科)
- 主任会(毎月第1金曜日 第2会議室)
- 教育部会議(毎月第2火曜日 第2会議室)
- 看護記録検討委員会(毎月第4木曜日 第2会議室)
- 薬品委員会(毎奇数月第4木曜日 講堂)
- サプライ業務連絡会(毎奇数月第3火曜日 第1会議室)
13年4月
- 辞令交付式(2日 講堂)
- 平成13年度当初予算説明会(13日 県電ホール)
- 福祉保健部所属長会議(17日 第一宮銀ビル)
13年5月
- 事務局監査(28日~30日 講堂)
13年6月
- 県立病院経営改善検討会議(6日、県庁南別館)
- 委員監査(13日 第1会議室)
13年7月
- 県知事職員表彰(6日 宮崎厚生年金会館)
- 県立病院運営協議会(11日 ひまわり荘)
- 県立日南病院やすらぎの夕べ(16日 講堂)
- 外来ボランティア導入(16日)
- 憩いの広場オープン(23日 1階パティオ)
- ふれあい看護体験の日(26日 講堂)
- 南睦会総会(27日 講堂)
13年8月
- 県立病院職員レクレーション大会(4日 総合運動公園)
- 七夕星見会(24日 第2駐車場)
13年9月
- 平成14年度当初予算編成方針説明会(5日 県電ホール)
- 県立病院事務系分科会(5日 県電ホール)
- 県立病院技術系分科会(12日 県電ホール)
- 経営健全化検討会議(18日 県庁南別館)
- 院外処方せん発行推進連絡会議(21日 講堂)
- 安全衛生委員会(25日 第一会議室)
13年10月
- 観月会(1日 第2駐車場)
- 県議会決算特別委員会(2日 講堂)
- 第1期院外処方せん発行開始(3日)
- 全国自治体病院協議会宮崎県支部総会(5日 宮崎病院)
13年11月
- 消防訓練(13~16日 院内)
- 県立病院経営改善検討会議(14日 講堂)
- 医療監視(20日 講堂)
13年12月
- 第3回県立日南病院祭(16日 院内)
- 南睦会文化祭(16日~17日 講堂)
- 南睦会交流会(21日 ホテルシーズン日南)
- 安全衛生委員会(26日 講堂)
- 日南病院ホームページ供用開始
- 仕事納め式(28日 講堂)
14年1月
- 仕事始め式(4日 講堂)
- 第2期院外処方せん発行開始(16日)
14年2月
- 日南地区官公庁連絡協議会(14日 北郷町)
- 経営改善検討会議(21日 県庁南別館)
14年3月
- TQM活動院内成果発表会(7日 講堂)
- 総合防災訓練(13日 院内)
- 経営改善検討委員会(14日 講堂)
- 県立病院運営協議会(15日 県庁第二東別館)
- TQM活動合同発表会(18日 県庁第2東別館)
- 安全衛生委員会(26日 講堂)
5. TQM活動
- 県立病院の職員が県立病院の診療機能の充実、患者サービスの向上、経営改善につながる自主的な調査研究活動(TQM活動)に当病院からも6チーム(46名)が参加し、特色あるテーマで活発な活動を行った。
また、平成14年3月7日には、4県立病院の代表選考会を兼ねて、各サークルが行ってきた活動を広く職員に知ってもらうため、TQM活動成果発表会を開催した。
TQM活動のテーマ、チーム等は次のとおり。- テーマ: エスカレーターって安全?
チーム名:外来安全パトロール隊
代表 看護科 田中いつ子 (構成員 5名)
活動内容: エスカレーターの設置に伴い転倒事故が相次いだことから、エスカレーター・エレベーター利用における問題点を明らかにし、安全教育を行うと伴に設備の改善を図った。 - テーマ: 小さなことからこつこつと
身近なところに残っているムダ、疑問の抽出 検証…..そして、実践
チーム名: 経費節減ワーキンググループ
代表 放射線科 清水勅君 (構成員10名)
活動内容: 身近なところにあるムダや疑問を抽出し、院内印刷の推進、加除式図書の見直し、医療機器のチェックマニュアルの作成等、経費節減への取組を行った。 - テーマ: 検査データに基づく栄養アセスメントの試み
チーム名: 栄養管理パート1 代表 栄養管理係 興梠郁子 (構成員 6名)
活動内容: 分粥食の改善について、長期摂取患者の栄養状態を把握し、分粥食の期間や栄養補助食品の導入を考慮に入れた検討を行った。 - テーマ: 広げよう 栄養危機管理のネットワーク(4県病院合同)
チーム名: 転ばぬ先の・・・パート2 代表 栄養管理係 谷脇初男 (構成員 8名)
活動内容: 食中毒予防と発生時に各病院間の速やかな連携を行うためのマニュアルの作成 - テーマ: みんなの心に食中毒警報
チーム名: 転ばぬ先の杖パート1 代表 栄養管理係看護科 外山厚雄(構成員 8名)
活動内容: 食中毒を予防するための細部マニュアルの作成 - テーマ: チャレンジ2002 何故できない病院の口座引き落とし みんなで知ろう人間ドック 駐車場の悩み
チーム名: 茜さす日南の丘チーム 代表 看護科 田中茂子(構成員 9名)
活動内容: 身近な問題である診療費の口座引き落としの可能性、人間ドックの増加、駐車場の不足について、現状分析と対策の検討を行った。
- テーマ: エスカレーターって安全?
- 日南病院の代表として3チームが、平成14年3月18日に宮崎市で開催された県大会に参加し、「外来安全パトロール隊」と「経費節減ワーキンググループ」が優秀賞を受賞し、「栄養管理パート1チーム」が奨励賞に輝いた。
TQM活動とは?
TQMとは、Total Quality Managementの略語で、もともとは企業の製品及びサービスの品質と競争力を向上させるため社会的レベルで行われる取り組み。ここでは、県立病院の診療機能の充実や患者サービスの改善等、経営改善に向けて、職員の皆さんが自主的に調査研究することをTQM活動と呼んでいる。
6. 患者サービスへの取り組み
(1)外来ボランティア導入について
本病院における患者サービスの充実を図るため、外来ボランティアの導入を行った。
ボランティアに活動の場を提供することにより、患者サービスの向上、病院のイメ ージアップ、地域にひらかれた病院を目指す。
ボランティアの人数 | 4人 |
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ボランティアの導入日時 | 平成13年7月16日から |
活動日時 | 月曜日から金曜日の午前中 |
主な活動内容 | エントランスホール周辺での患者さんの受付手続きの介助や診療科への案内 体の不自由なお年寄り等の車椅子乗降、移動の介助等 |
(2)エントランスホールの各種展示
患者さんの待ち時間対策として、エントランスホールを利用した各種展示を行っ ている。
平成13年度の展示状況は、次のとおり。
展示内容 | 展示期間 | 備考 |
---|---|---|
広島東洋カープサイン展 | 13.2.21~13.12.14 | |
21世紀に残す宮崎の広報映像展 | 13.3.21~13.4.20 | 広報広聴課 |
画像処理(フォトレタッチ)展 | 13.9.1~13.9.30 | 高本良一 |
福田芳俊写真展 | 13.10.1~13.10.31 | |
七夕星見会・観月会俳句展 | 13.10.31~13.11.22 | |
整備係新穂主幹「そこへんたいのスケッチ展」 | 13.11.6~13.12.5 |
この他に、栄養管理係が七夕飾り等、季節に応じた展示を行い、看護師自治会が花飾り等を行っている。
(3)院内イベント
入院患者の生活に変化を持たせ、より快適な入院生活を送ってもらうために、次の企画を実施した。
イベント内容 | 開催日 | 備考 |
---|---|---|
第2回県立日南病院やすらぎの夕べ | 13.7.16 | 黒木主任看護師他によるビデオ鑑賞と講演 |
七夕星見会 | 13.8.24 | 患者・家族等 約70名参加 |
観月会 | 13.10.1 | 患者・家族等 約80名参加 |
(4)栄養管理係における患者サービス
栄養管理係は、入院患者さんの一日も早い回復のため、食を通じて治療に関わっている。
現在4名の管理栄養士を中心に、次のような取組を行っている。
- 平成10年7月より適時適温給食が導入されて好評を得ている。
- 入院患者さんに季節感や祝祭日を少しでも喜んでいただこうと、行事食や手作りのメッセージカードを提供している。
- 来院された方々に、食事のこと、栄養のこと、健康情報などを楽しいイラストや折り紙、切り絵などを使って、分かりやすく興味を持って見ていただけるよう展示している。 また、前日の食事を展示している(1階 栄養指導室前)。
- 平成12年7月から毎週金曜日の朝食と昼食に選択メニューを実施している。
- エネルギー制限や塩分制限の患者さんには、イラスト入りのメッセージカードとともに管理栄養士が訪問して、食事内容について説明し理解を求めている。
- 日南病院「はまゆう会」との交流
- 平成13年度は、会員さんと3回の料理講習会を行った。
13年7月4日 夏バテ防止のメニュー
13年12月12日 おせち料理
14年3月14日 春のお花見弁当
7. 感染症対策への取り組み
院内感染対策として、毎月第1木曜日に(平成13年10月から第2木曜日)院長を委員長とする院内感染対策委員会を開催し、細菌の検出状況や環境調査の定期報告 をするとともに、職員を対象に院内感染対策の研修を実施した。
また、ICUでの感染防止対策に係わる環境調査をした結果、ICUではノーガウン・ノーキャップと下履きの履き替え不用とした。
8. 院内事故防止への取り組み
医療事故を未然に防ぎ質の高い医療を目指すことで、患者が安心して医療を受けられることを目的に医療事故防止対策マニュアルを作成した。
具体的には、医療事故等の連絡体制を整備するとともに、ヒヤリハット体験報告等から原因分析及び防止対策並びに医療体制の改善を図り、職員へ周知徹底した。
※平成13年度に新たに作成したマニュアル等
○医療事故防止対策マニュアル(平成13年5月1日)
9. 院外処方への取り組み
平成11年度~12年度に院外処方検討委員会が開催され、待ち時間の短縮や薬物療法の向上等を目的に13年度中に院外処方を実施することが決定された。
このことを受け13年4月から実現に向け院・内外の体制整備をすすめ、処方箋の受け皿となる薬剤師会側において、医薬分業支援センターの建設やFAXコーナーの設置等ハード面の整備とともに、調剤技術の研修等ソフト面の体制も整えられたこと、さらに平成13年9月21日に開催された院外処方せん発行推進連絡会議において、関係機関等の協力が確認できたので、平成13年10月3日、心療内科、精神科、小児科、産婦人科、耳鼻咽喉科で院外処方を開始した。
この間、各科において100%近い院外処方率を得られ、順調に進捗したので、平成14年1月16日から内科、神経内科、外科、整形外科、脳神経外科、皮膚科、泌尿器科、眼科、放射線科、麻酔科が実施し、院外処方せんの全面発行となった。
平日の外来受診日の院外処方率は99%以上で推移し、大きなトラブルもなく順調に進捗している。
10. 職員表彰について
県は顕著な功績のあった職員や施設について毎年表彰を行っているが、平成13年度は県立日南病院が施設として「知事表彰」を受けた。
表彰区分
知事表彰
受賞者
県立日南病院
表彰事案
医療サービスの向上及び経営改善への取組実績
取組内容
(1) 経営改善への取り組み
- 経営改善計画の策定
- 経営改善検討委員会検討部会の取り組み
- 経費節減への取り組み
(2) 患者サービス向上への取り組み
- 院内イベントの実施
- 県立日南病院祭の実施
- エントランスホールの活用
- 宮崎交通バスの病院内乗り入れ
- 病院入口市道への信号機の設置
- その他(一包化調剤の拡大、服薬指導の開始他)
11. 経費節減への取り組み
経営改善委員会活動報告
部会の中で、より具体的な経費節減の取り組みに向けて「ワーキンググループ」を設置し、活動を行った。
身近なところにあるムダや疑問を抽出し、院内印刷の推進・加除式図書の見直し・医療器械のチェックマニュアル作成等経費節減への取り組みを行った。
12. 院内だよりの発行状況
県立日南病院では、院内情報誌として「院内だより」発行している。
平成13年度の発行状況は、次のとおり。
号数 | 発行日 | 掲載内容 |
---|---|---|
23 | 13.05.30 | ・仕事をするよろこび・仕事は人を美しくする~院長 ・消防訓練・総合防災訓練の実施(主幹兼整備係長 新穂利宏) ・「どうですか。ピンクのパンタロンとノーキャップ」(6東技師 岡山和香) ・洋上救急訓練に参加して(5西技師 大早田郁恵、6西技師 新名佐保) ・異動のお知らせ ・しっかり勉強できました~小学生の病院見学(主幹兼整備係長 新穂利宏) ・TQM活動で2年連続の最優秀賞(庶務係長 鳥羽克敏) |
24 | 13.09.10 | ・白球を追う高校球児のように(総看護師長 橋口佳子) ・病棟紹介コーナー「3東・4東」(スタッフ一同) ・「看護の日」行事を終えて(看護師自治会長 外山秀子) ・好評です選択メニュー(選択メニュー・アンケート結果から) ・ふれあい看護体験(4東技師 高橋文子) ・安全運転に努めましょう! ・職場啓発研修の実施について(医事課長 井上徹) ・おめでとうございます~永年勤続表彰 ・大いに使おう節約の知恵~経費節減標語について(用度係長 河野誠) ・地区球技大会結果(会計係長 甲斐敬子) ・外来ボランテイで地域に開かれた病院づくりを(医事係主任主事 宮内伸幸) |
25 | 13.12.20 | ・随想(癒し系のトト)~本部事務局長 ・病棟紹介コーナー「4西・5東」(スタッフ一同) ・特集院外処方せん発行 ・医療被曝について(放射線科主任 奥山真広) ・全国障害者スポーツ大会に出場して(リハビリテーション科主査 福田広光) ・山本浩二監督の表敬訪問 ・院内イベントから |
26 | 14.02.20 | ・初日さす 丘躍動の 地となれ~院長年頭あいさつ ・病棟紹介コーナー「5西・6東」(スタッフ一同) ・ICUでのガウン・キャップの未着用と下履きの履き替えなしの室内環境汚染への影響について(ICU医長 長田直人) ・第3回県立日南病院祭(病院祭実行委員長 鳥取部和弘) ・日南はまゆう会交流会(内科部長 上田正人) ・南睦会交流会盛大に開催(用度係主任主事 三秋智義)) |
13. 設備カルテの発行状況
整備係では、平成11年度から将来の設備トラブルに備えて、あるいは早期解決を目的として、設備トラブルの原因を究明し講じた対策を「設備カルテ」として残している。
平成13年度の実績は、102件であった。
14. 南睦会
職員の親睦を図るため「南睦会」を組織しており、各種レクリェーション、交流会、職員及び家族が参加する文化祭等を開催し、売店の運営等の事業を展開している。
平成13年度の「南睦会」の開催行事は、次のとおり。
年月日 | 行事 | 場所 | 備考 |
---|---|---|---|
13.12.16 | 文化祭(職員・家族) | 日南病院講堂 | 病院祭に合わせて開催 |
13.12.17 | |||
13.12.21 | 交流会 | ホテルシーズン日南 |
15. 県立日南病院の研究支援ネットワークについて
当病院は、インターネットを通じて研究支援ネットワークの整備を行っている。
インターネットへは1998年より OCN エコノミーを用いた 128Kbps のスピードで常時接続を行っている。
インターネットと研究支援LANの間には、ファィヤーウオールを構築しており、セキュリティーを確保している。
文献検索には MEDLINE CD-ROM をネットワークで使用していたが、インターネット上の Free Medline が出現するにいたって、CD-ROMの検索を全面的にインターネットへ移行した。
国内文献検索のために、科学技術振興事業団の「JOIS」を契約している。
学会発表のためカラープリンターをネットワーク接続で用意しており、A3版まで出力可能であり、有用である。
また、当病院の医師は、大部分が医師公舎に入居しており、医師公舎にもLANを構築し、インターネットの常時接続環境を整備している。
今後は、宮崎情報ハイウェーの整備に伴い、回線のスピードアップがはかられる予定で、病院と医師公舎の間は、無線LANで高速に接続する予定である。
16. 県立日南病院ホームページの供用開始
本院情報公開のさらなる発展を期して、平成13年12月よりホームページの供用を開始した。
- http://www.pref.miyazaki.jp/fukushi/nichinan-hp