1. 南那珂医師会との協力・連携
- 医師会運営への協力
地域2市2町の地元医師会である南那珂医師会には、当院から木佐貫篤医長(臨床検査科)が理事(勤務医担当)として参加しており、医師会と当院の連携に努めている。 - 学校心臓検診への協力
医師会が自治体より委嘱され行っている学校心臓検診については、上田正人部長(内科)が判定委員として参加しており、精密検査は当院内科・小児科にて実施している(串間市の小中学生を除く)。平成14年度は、小学校20名、中学校22名、高等学校27名の精密検査を当院にて実施した。 - 在宅ケア、緩和ケアへの関わり
南那珂医師会主催の「南那珂在宅ケア研究会」(毎月第2火曜 19時~20時、南那珂医師会館)には、当院看護科もメンバーとして参加しており、毎回看護科・5西病棟を始めとして数名出席した。
平成14年12月に発足した「南那珂緩和ケア研究会」には、当院から幹事として清水サナエ看護師(5東主任、緩和ケアグループ)が参加している。 - 「県立日南病院紹介受診の手引き」作成配布
平成15年1月に作成し、南那珂医師会管内の全医療機関へ配布した。これは、当院の診療機能(各診療科医師紹介、専門分野、外来日など)や患者さんを紹介して戴く際の手続き方法などを記載した10ページの小冊子であり、医師会の先生方から好評を得ている。当院は医師の異動が多いことも踏まえ、半年毎の改訂を予定している。
2. 地域諸機関からの研修・見学等
県立日南病院では、地域との医療連携充実及び明日の医療を担う人材育成のために、南那珂地区をはじめとする各教育機関、また消防署や地域医療機関等からの研修・見学等を毎年受け入れている。
平成14年度の各種実習研修等の受け入れ実績を下に示す(年の記載がないものは2002年分)。
(1) 教育機関等
【大学、短期大学、高等学校の実習見学受け入れ】
期間 | 実習者名 | 主な実習内容 |
---|---|---|
2002年8月5日~8月23日 | 深水千史(福山大学薬学部4年生) | 調剤全般 |
2003年3月3日~3月14日 | 小野宣雄(京都薬科大学薬学部3年生) |
期間 | 実習者氏名 | 主な実習内容 |
---|---|---|
6月17日~21日 | 聖心ウルスラ学園短期大学(1名) | 栄養管理・調理全般 |
8月19日~23日 | 西南女学院短期大学(1名) | 栄養管理・調理全般 |
2月24日~28日 | 中村学園大学(1名) | 栄養管理・調理全般 |
12月9日~13日 | 日南学園高等学校調理科学生実習(調理科2年生1名) | 栄養管理・調理全般 |
【看護学生臨床実習受け入れ】
学校名 | 設置主体 |
課程 (修業年限) |
学年 |
実習 生数 |
実習期間 (延べ日数) |
実習病棟 |
---|---|---|---|---|---|---|
県立看護大学 | 宮崎県 | 看護学士(4年) |
4年 3年 |
2名 25名 |
24日 410日 |
4東、産婦人科 外来 |
日南学園 看護専攻科 |
学校法人 日南学園 |
看護師(2年) | 1年 | 44名 | 660日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西 |
日南学園 看護専攻科 |
学校法人 日南学園 |
看護師(2年) | 2年 | 39名 | 1950日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西 |
日南学園 田野看護専攻科 |
学校法人 日南学園 |
看護師(2年) | 2年 | 45名 | 135日 | 4東 |
日南学園高校 衛生看護科 |
学校法人 日南学園 |
准看護師(3年) | 2年 | 68名 | 822日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西 |
日南学園高校 衛生看護科 |
学校法人 日南学園 |
准看護師(3年) | 3年 | 84名 | 1471日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西、OP、外来 |
日南学園 (5年一貫) |
学校法人 日南学園 |
看護師(5年) | 1年 | 44名 | 220日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西 |
日南看護 専門学校 |
学校法人 日南学園 |
看護師(3年) | 1年 | 44名 | 308日 | 3東、4西、5東、5西、6東、6西 |
合計 | 359名 | 6000日 |
【リハビリテーション学生実習受け入れ】
期間 | 学校名 | 実習者氏名 | 主な実習内容 |
---|---|---|---|
5月13日 ~7月19日 |
宮崎リハビリテーション学院(3年) | 押川 展子 | リハビリテーション全般 |
8月19日 ~10月26日 |
宮崎リハビリテーション学院(3年) | 有馬 彩美 | リハビリテーション全般 |
9月2日 ~10月26日 |
常葉学園医療専門学校(4年) | 齋藤 華子 | リハビリテーション全般 |
1月14日 ~1月24日 |
宮崎リハビリテーション学院(2年) |
蛯原 宗明 宇戸 沙織 |
リハビリテーション全般 |
2月3日 ~2月14日 |
宮崎リハビリテーション学院(2年) |
濱田 益美 岩下 紘子 |
リハビリテーション全般 |
【ふれあい看護体験】
これからの社会を担っていく高校生と病院、施設関係者が交流して、医療や看護のあり方を共に考えていくきっかけをつくり、また患者さんとのふれあいを通して、看護することや人の命について理解と関心を深める機会を提供する目的にて「ふれあい看護体験」を実施した。
日時 | 7月25日(木)9:00~15:15 |
---|---|
実施病棟 | 7病棟(3東・4東・4西・5東・5西・6東・6西) |
参加対象者 |
南那珂地区の高校生30名 (県立日南高校8名、県立日南農林高校7名、県立日南振徳高校2名、県立福島高校5名、県立都城西高校8名) |
体験内容 |
観る!触れる!学ぶ! (1)清潔の援助(シャンプー、足浴など) (2)体温・血圧・脈拍測定 (3)食事の援助 (4)体位と姿勢(車椅子搬送) (5)身の回りの世話・環境整備 (6)排泄の援助 (7)活動(散歩・運動・患者さんとの会話) |
(2) 行政機関等
【消防署】
研修期間 | 研修者氏名 | 主な研修内容 |
---|---|---|
2003年5月13日 6月7日 |
1名 (佐藤弘康消防士長) |
救急患者の初期治療 |
研修期間 | 研修者氏名 | 主な研修内容 |
---|---|---|
2003年2月12日 ~18日 |
2名 (佐藤弘康消防士長、松尾隆夫消防士長) |
救急患者の初期治療 |
2003年2月19日 ~25日 |
2名 (升田修消防士長、岩倉敏宏消防士長) |
救急患者の初期治療 |
研修期間 | 研修者氏名 | 主な研修内容 |
---|---|---|
2003年1月16日 ~18日 |
3名 (河野友直、安田健吾、谷元美博) |
救急室での見学、 救急患者の応急処置 |
2003年1月23日 ~25日 |
3名 (平原浩一、大嶋敬太、福島崇史) |
救急室での見学、 救急患者の応急処置 |
(3) 地域の医療機関等
【薬剤師研修】
日時 | 研修内容 |
---|---|
2002年9月2日 | 院外処方箋に伴う技術的検討について(第1回) |
2003年1月29日 | 院外処方箋に伴う技術的検討について(第2回) |
3. 地域への教育活動等
(1) 宮崎県難病医療連絡協議会主催 研修会への協力
講演: 人工呼吸器入門(わかりやすい呼吸生理から実際の使用法まで)
講師: 長田 直人(麻酔科・ICU医長)
開催日時 | 会場 |
---|---|
11月2日(土)13:30~17:00 | 延岡市・延岡保健所 |
11月9日(土)13:30~17:00 | 都城市・都城保健所 |
11月16日(土)13:30~17:00 | 宮崎市・宮崎市教育情報研修センター |
4. はまゆう会
はまゆう会とは、糖尿病の患者さんに、糖尿病に対する関心を高めていただくために、平成2年7月に発足した「日南病院糖尿病友の会」の名称です。
会では、糖尿病に対する理解と自己管理の向上を目指して、毎年様々な年間行事を通じて、医師・栄養士・看護師との交流を行っています。現在会員は20名です。
年月日 | 行事 | 場所 |
---|---|---|
2002.4.19 | 第13回はまゆう会総会 | 第2会議室 |
2002.7.24 | 第1回役員会 | |
2002.9.27 | 第2回役員会 | |
2002.11.11 | 栄養指導 | 栄養指導室 |
2002.12.7 | 交流会 | 飫肥城周辺散策 |
2003.3.13 | 第3回役員会 |
料理講習会は、管理栄養士の指導により行われています。
その他、また「糖尿病を学ぶ会」にも同時に参加し、学習や交流を深めています。
5. 献血への協力
県立日南病院では、地域が必要とする安全性の高い血液を確保するため宮崎県赤十字血液センターが病院構内で実施する献血に積極的に協力している。
- 献血実施日
平成14年5月23日、平成14年11月22日 - 献血受付者数
延べ86名
6. 県立日南病院祭
平成14年11月17日(日)に恒例となりました病院祭が開催されました。
病院祭も今回で4回目を迎えたこともあり、地域での認知度も上がり、加えて、天候にも恵まれ、外来参加者、スタッフ・ボランティア、入院患者を合わせると1,500名程度の参加者があり、大いに賑わいました。
病院で行うイベントだから、もう少し医療というものを全面に出していった方がいいのではないではないか、とか、各コーナーが独立してしまっているので連携をとりながらトータル的に来場者の健康相談等にのっていけるようにした方がよかったのではないか、という反省点もありましたが、毎年来場者が増加しているということから、病院祭が地域の皆様に着実に根付いていっており、病院の基本理念の一つである「地域社会に貢献する病院」を十分にアピールできました。
ご協力いただきました皆様、深く感謝いたします。
- 各コーナー
検診・測定、よく生きることそしてよく死ぬこと、糖尿病ってな~に!、はやってます!!結核、腹腔鏡下胆のう摘出術(展示・ビデオ)、X線機器見学コーナー、行事食カードの展示、病院食展示・栄養相談、廃棄物利用作品展示、医学講座「パニック障害について」、バザー、白衣体験、物産展、内視鏡機器見学、転ばないための体づくり、宮医大生展示(生活習慣病、お医者さんの気持ち・看護婦さんの気持ち・患者さんの気持ち) - アトラクション
平野神社(獅子舞)、潮わらばぁ会(沖縄エイサー)、ポッポの会(合唱)、日南孝紀会(三味線太鼓合奏)、栫井愛子(健康体操)、須志田ユキ子・山本和子(ハワイアンダンス)、にちなんハーモニカ同好会(ハーモニカ)、藤間流寿樹会(日本舞踊)、日清会(三味線・民謡)、琴伝流大正琴漣会(大正琴)、瀬治山光士(踊り)、小波流(舞踊)、かすみバンド(演奏と歌) - ご協力いただいた方々
日南学園(日南看護専門学校、日南看護専攻科、衛生看護科)、宮崎医科大学学生、県南介護サービス(医療、介護福祉機器展示)、ファミリーマートキッチン、ドレスハウスベルモート、松の露酒造、つよし学園、あすか園
7. 各診療科等が協力した地域の催し、イベント等
(1) 日南市健康まつり
- 平成14年12月1日(日曜)
日南市保健福祉総合センター
検査技師5名、理学療法士2名、看護師7名参加協力
検査技師: 検尿(177名)、貧血検査(193名)実施
理学療法士: リハビリ相談等
看護師: 血圧測定コーナー、アルコールパッチテスト